大規模火災の現場で救援活動 – 災救隊大分教区隊
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2025年11月18日夕方、大分市佐賀関の住宅地で火災が発生。佐賀関半島の港町を中心に住宅など187棟が焼損し、焼失面積は約4万8900平方メートルに及んだ。こうしたなか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊)大分教区隊(千原松太郎隊長)は、大分市社会福祉協議会(=社協)から要請を受け、昨年12月12日から大規模火災の現場へ出動。被災民家のブルーシート張りなどの復旧作業に力を尽くした。
このたびの火災は、木造住宅密集地域で発生したことや冬型の気圧配置による強風、飛び火などの悪条件が重なったことから延焼が拡大。発生直後から県の防災ヘリコプターなどが消火活動に取り組むなか、佐賀関公民館に開設された避難所には最大で121世帯180人が避難した。
発生9日後の11月27日、いまだ消火活動が続くなか、千原隊長(49歳・豊日分教会長)が社協を訪問し、出動の準備を整える旨を伝えた。
翌28日午後、市が半島部分の「鎮火」と、飛び火した半島から1.4キロ南にある無人島・蔦島の「鎮圧」を発表。その後、12月1日に市災害ボランティアセンターが立ち上がると、千原隊長は社協の職員と共に火災現場へ赴き、被害状況の把握に努めた。
4日、市が「鎮火」を発表。その後、11日、教友が代表を務めるボランティア団体と大分教区隊に対し、社協から、アスベストが飛散し、釘やガラス片などが散乱した規制線内での専門的な救援活動の要請があり、同教区隊の出動が決定した。
被災者の心に寄り添って
第1次隊は12日、佐賀関の被災民家へ出動。建物が焼けた後の灰が残る現場で、防塵マスクとゴーグルを着けた2人の隊員が平屋建て家屋のブルーシート張りに従事した。
第2次隊は15日に出動し、同地域の里道の啓開作業に尽力。2人の隊員が、里道に堆積する火事によって崩れた建物の瓦礫を運搬し、被災者が通行しやすいようにした。
第3次隊の隊員5人は19日に出動。一般ボランティアと共に、のこぎりなどを使用した焼けた竹藪の伐採や、被災民家から思い出の品を取り出しやすくするための里道の啓開作業に力を尽くしたほか、被災者の親族の立ち合いのもと「思い出の品の捜索」に協力した。
第4次隊は2026年1月5日に現場へ。隊員2人が同地域内の被災民家で「思い出の品の捜索」を手伝った。
千原隊長は「今回の火災によって、昔から住んできた自宅を失い、心を倒す被災者が少なくない。おたすけの心で、一人でも多くの被災者の心に寄り添い、手を差し伸べることを意識している。これからも社協と連携し、被災者の心が少しでも前向きになれるよう救援活動に努めていきたい」と話した。
なお、第5次隊が1月10日に出動する予定。
(1月7日記)












