恐い父親との接し方が分からない – 人生相談
Q.昔から両親の仲が悪く、父親の怒鳴り声を聞いて育ちました。その恐怖心から、いまも家の中では父と顔を合わせないようにしています。父の優しい一面も知っていますが、どう接したらいいのか分かりません。何か良いアドバイスはないでしょうか。(20代女性)
A.20歳を過ぎたいまでも、幼いころの父の怒鳴り声が心にあるとは、なんとつらいことでしょう。大人は気づかなくても、両親が夫婦喧嘩をしているところや、DVを目撃した子供の脳は、とても傷ついてしまうそうです。
よくきょうまで頑張ってきましたね。誰かに相談しようと思ってお手紙を下さったのは、自分が変わろうと動きだした大きな一歩ですよ。素晴らしいです。
ところで、いまもご両親の状態は変わりないのでしょうか。お母さんとあなたは会話を楽しめる関係ですか。いろいろとお聞きできないのが残念ですが、一つだけ、うれしい情報が書き込まれていますね。「お父さんの優しい一面を知っている」。この一文が、お手紙の中で力強く光っていました。
本当は優しいお父さんなのに、自分の感情をうまく言葉にできず、つい声が荒くなってしまうのかもしれません。身構えて言葉が出ないあなたも、感情を素直に表せないという点は同じなのではと思いました。
どう接しようなどと考えずに、1日1回、笑顔を増やす努力をしてみてはどうでしょう。作り笑いでもいいのです。部屋から出るときに、ちょっと口角を上げて、微笑んでみましょう。あなたの笑顔には、きっとお家の雰囲気を変える力があると思いますよ。
回答者:吉福多恵子(濃飛分教会前会長夫人)