勉強のモチベーションが保てない – 人生相談
Q. 高校受験を来春に控え、苦手な勉強を頑張っています。しかし、テストでいい結果を出しても、両親からはこれまで褒めてもらった覚えがありません。努力を認められていない気がして、勉強を続けるモチベーションが保てません。(中学3年・男子)
A. 期待されることは良いことだと思いますが、努力しても認めてもらえない苦しさはつらいですね。学習動機を上げる方法はさまざまですが、一番の方法は、ご両親との相互理解です。
互いに理解するための話し合いを成功させるためには、二つの要素が大切だといわれています。
一つ目は、話をする前のお互いの心の準備。すなわち「時」が満ちていることです。
二つ目は「対人スキル」です。これについては、多くの人種が共に暮らす欧米で発達し、長年研究されて実績を挙げてきました。あなたの場合「適切に違った意見を言う」対人スキルを使ってみるのはどうでしょうか。
具体的には、①落ち着いて相手を見る ②ご両親の気持ちへの共感の言葉 ③ご両親とは違った意見と理由を伝える ④相手の話を最後まで聞く ⑤妥協点を提案 ⑥聞いてもらったお礼――という流れです。日本でも、このスキルを用いて多くの家族が関係を回復しています。
最後に、理解し合う「時」は、親神様のご守護を頂きましょう。人の心を人が変えるのは簡単ではありません。そのためには、おつとめを日々勤めることが一番です。
ご両親との理解が進み、志望校に合格できるようお祈りしております。
回答者:堀健一(家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長)