自分を偽っているようでつらい – 人生相談
Q. 人と関わるのが苦手な性分であるにもかかわらず、職場で無理に明るく振る舞ってきました。すると最近、上司から世話焼きな性格と勘違いされてしまい、新人の世話など面倒ごとばかり任されるように。自分を偽っているように感じて、つらいです。(20代女性)
A. 新人の世話などは、少し先輩になった誰かが担う役割なのでしょうが、それがほかならぬあなたのところへ。本当は苦手なことだけに、自分を偽っているように感じて、つらいのですね。ご苦労さまです。
上司は勘違いではなく、あなたのことをよく見て判断したのかもしれません。無理をしてまで明るく振る舞っている、その努力が評価されたのではないでしょうか。
けれども、面倒ごとばかり任されては、職場にとっては都合よくても、あなた自身は納得できないかもしれません。ただ、それは有意義なことでもあります。あなたにできる“職場でのおたすけ”と言えるかもしれません。
日々成長していくあなたの内に、変わる部分と変わらない部分があるとしても、その差異は、偽りや矛盾ではありません。あなたの成長の証しだと思っていいのではないでしょうか。
一方、役割を与えられるのは信頼の証しです。どんな役割も、受ける以上は喜んで受けて、真実込めて精いっぱい努めてください。「わしは、子供の時から、陰気な者やったで、人寄りの中へは一寸も出る気にならなんだ」と仰せくださる教祖が、陽気なおつとめを教えられ、世界たすけの先頭にお立ちくだされています。私たちには、ありがたいお手本があります。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部講師)