娘からの相談を避けがちに – 人生相談
Q. 中学2年生の娘から学校生活の悩みを相談されるのですが、具体的な対処法が分からず、ただ話を聞くことしかできません。しかし、それで問題が解決することはなく、最近では無力感もあって、娘からの相談を避けがちになっています。(30代女性)
A. 問題解決には大きく分けて二つの方向があります。
一つは実際に問題を解決する行動や方法を見いだして、解決できるように教えて練習する方向です。
二つ目は、誰かに悩みを聞いてもらい、共感してもらうことで問題点が整理され、解決する力を得て、自ら解決へ向かう方向です。
子供の安全に関わるような問題の場合は、学校や関係機関に相談して一つ目の方法を進めますが、そうでなければ、二つ目の方法でいい場合もあります。
主なステップは①相談内容を聞いて要約する「受容と確認」 ②何が一番つらいのかを聞き、共感の言葉をかける「受容と問題の整理」 ③「何か私にできることはある?」と「応援」する――。
この三つがあれば、娘さんは安心して悩むことができますし、自分で答えを見いだすこともできるかもしれません。あなたが無理に解決策を見つけずとも大丈夫なのです。いったん心を落ち着け、先のステップを試してみてください。
そして、娘さんとの関わりが「悩み相談」のみになっていないか点検してください。うまくいっていることを「褒めて励ます」関わりを増やすことも効果的です。
最後に、あなた自身が親神様に悩みや問題の解決だけでなく、より多くの感謝を申し上げてみてはどうでしょうか。
回答者:堀健一(晃栄理布教所長・家庭支援プログラムアドバイザー)