実家の母の長電話を断り罪悪感 – 人生相談
Q. 今春、実家の父が亡くなってから、母がたびたび電話をしてくるようになりました。そんななか、毎回の長電話に、先日つい冷たい言葉をぶつけてしまいました。以来、母からの電話はなくなりましたが、これからの母との関わり方に悩んでいます。(50代女性)
A. お母さんは、以前はお父さんに話を聞いてもらっていたのでしょう。あなたが、その代役を担っていたのかもしれませんね。娘ならではの親孝行です。きっとお母さんの急場の寂しさを埋めることができたと思います。
けれども、あなたにも生活があり、いつも長電話の相手ができるわけではないので、べったりと頼られては困ると思います。加えて、お母さんがあなたに愚痴を聞いてもらって気持ちが軽くなった分、あなたの気が重くなることもあります。それでも多少無理をして聞いていたのですね。
冷たくあしらってしまったということですが、それも娘ならではの反応で、自然なことではないでしょうか。ちょうどいいタイミングだったかもしれません。その反応も、後悔も、私は悪くないと思います。そうしたことを通じて、ちょうどいい距離感ができてくるのではないかと思います。
謝っても謝らなくてもいいと思いますが、「お母さん、元気?」と、あなたから電話をかけてみては。その際「もうすぐ○○だから、20分くらいしか話せないけれど」と、前置きしてもよいでしょう。
教祖は「親に孝行は、銭金要らん。とかく、按摩で堪能させ」とおっしゃったということですが、離れている場合、電話がその代わりになるかもしれませんね。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部講師)