欧州音楽の“登竜門”本選入賞果たす – バイオリニスト 吉田南さん
バイオリニストの吉田南さん(23歳・越海分教会所属)は、9月26日から10月10日までドイツ・ハノーファーで開かれた第11回「ヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際バイオリンコンクール」で本選入賞を果たした。
欧州音楽界の“登竜門”とされる同コンクール。1991年の創設から3年に一度開催されており、過去には神谷美千子氏や三浦文彰氏など、著名なバイオリニストが優勝している。
今年は、世界16カ国から31人が予選に参加。今回から本選に勝ち進んだファイナリストには順位を付けないこととなり、吉田さんを含む4人が「入賞者」として発表された。
教内外で広く活躍
5歳のとき天理教音楽研究会「弦楽教室」でバイオリンを手にした吉田さん。岩谷悠子さん(本部婦人)や岡本智紗子さんの指導を仰ぎ、天理小・天理中学校在学時には、「全日本学生音楽コンクール」の小・中学校両部門で、ともに優勝に輝いた。
その後、名門・桐朋女子高校に特待生として学び、「日本音楽コンクール」で優勝。カナダの「モントリオール国際音楽コンクール」では、最年少で3位入賞した。
また、親里で開催される「おうた演奏会」ではコンサートミストレスを務めるなど、教内外で活躍している。
現在、東京音楽大学アーティストディプロマコースと、ビオラ奏者の元渕舞さん(名高分教会ようぼく)が教授を務めるニューイングランド音楽院に在学中。昨年来、コロナ禍の影響でコンサートの中止や自宅待機を余儀なくされる中も、音楽研究会の講師や仲間とリモートで合奏を試みるなど、音楽と真摯に向き合ってきた。
吉田さんは「今回の入賞は、私一人の力では成し遂げられなかったこと。これからも楽譜の世界から、自分だけの解釈による音色を作り出し、世界中の人々と音楽を通して対話していきたい」と話している。
下記から、吉田さんの演奏を視聴できます。