寒中に神苑の紅梅ほころぶ “生涯”を心に定める – 逸話の季
2月です。暦のうえでは春になりましたが、朝の空気は凍てつく日々が続いています。 家の近くの土手を探してみても、ふきのとうはまだ見つかりません。それでも冬枯れの木々の枝先には、淡い色の新芽が膨らんでいま・・・
2月です。暦のうえでは春になりましたが、朝の空気は凍てつく日々が続いています。 家の近くの土手を探してみても、ふきのとうはまだ見つかりません。それでも冬枯れの木々の枝先には、淡い色の新芽が膨らんでいま・・・
12月になりました。師走です。 先の見えない不透明な状況が続くなか、手探りで前に進んできた1年が暮れようとしています。大変なことがたくさんあったはずなのに、神前に額ずきながら1年を振り返ると、不思議と・・・
11月になりました。先日は、薄墨を流したような分厚い雲から、霰まじりの冷たい雨が降りました。もうすぐ本格的な冬がやってくるのでしょう。 とはいえ、この寒気のおかげで、鮮やかな紅葉を楽しむことができます・・・
10月です。高い空に、さわやかな秋風が吹き抜けていきます。 1年のうちで、最も過ごしやすい時季ではないでしょうか。朝日を浴びながら大きく深呼吸すると、もう吐く息が白く濁っています。それに、遠くの物音が・・・
9月になりました。特に朝晩は、季節の変わり目を肌身に感じます。 秋分を境にして、昼夜の長さが少しずつ変わっていきます。秋分を過ぎると立冬、冬至、大寒と、季節は冬に向かいます。もちろん、その先にまた春が・・・
8月です。雨の多い年ですが、まだ暑い日が続きそうです。 若いころは夏より冬のほうが好きでした。早朝の冷たい空気と静けさを求めて、よく寒い日に戸外を散策したものです。しかし、人生の後半に近づくにつれて、・・・
7月になりました。ようやく、長い梅雨が明けそうです。 照りつける日差しは、日に日に厳しさを増してきました。夏の太陽に照らされた道の向こうに青空が広がり、白い雲が湧き上がっています。 今年の夏は、いった・・・
6月です。中休みを繰り返しながら、長い梅雨が続いています。 雨の日が続くと心も湿りがちになります。しかし、そんな人の気持ちとは裏腹に、雨露に潤された木々は四方に枝葉を広げて、この時季とても生き生きとし・・・
5月になりました。新緑の季節です。 冬の間に刈り込んでいた庭木のそこかしこから、若草色の新芽が吹きだしています。静かに佇んでいた木肌の下に、これほど多くの緑を生みだす生命力が育まれていたのです。春先の・・・
いまや春の親里は”桜の名所”。なかでも3本のしだれ桜は、その大きさといい姿形といい、見事のひと言に尽きる。真に良きものは心を誘う。人も然り。桜を仰ぎながら、「なるほどの人」とい・・・