天理時報2024年5月29日号3面
【「コスパが悪い」と実家を出ない妹 – 人生相談】Q. 今年40歳になる会社員の妹が、いまだに自立できていません。実家暮らしを続け、食事や洗濯は親に任せきりです。実家を出て一人暮らしをするのは「コストパフォーマンスが悪い」と嫌がります。どうすれば妹を説得できるでしょうか。(40代男性)A. 妹さんが、家事をすべて親任せにし、一人前に働いて収入もあるのに家にお金を入れず、趣味など自分のことだけに使っている……。コスパの善し悪しを言える立場にはありませんよね。兄として、そんな妹の現状を憂い、将来を心配しているのですね。しかし、良いこともあるのではないでしょうか。たとえば、親と一緒に住んでくれているということです。親御さんがあなたに愚痴をこぼしていたとしても、それがすべてではないでしょう。「同居しているので、いざというときにたすかる」というような安心感はあるかもしれません。そこで、妹さんが大きな役割を担ってくれていると高く評価し、「ご苦労さん、いつもありがとう。何かあったら知らせてね」と声をかけ続けることはできないでしょうか。教祖が、怠け者の作男を見捨てることなく、いつも「御苦労さん」と優しい言葉をかけて根気よく導かれたお話があります。悪いところや足りないところをいくら指摘しても、何も改善されず、兄妹の仲も険悪になるだけです。あなたが変わることで、妹さんの生活だけでなく、周りの人の気持ちや関係が良い方向へ変わっていくと思います。回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師), 【GW(ゴールデンウィーク)彩る 道の子の活躍】全国各地でさまざまなイベントが再開した今年のゴールデンウイーク。福岡と徳島で行われたイベントには、鼓笛隊をはじめ道の子たちが出演・協力し、地域の催しに彩りを添えた。伝統の「どんたく」出演福岡教区福岡教区鼓笛連盟(能美道行代表)は4日、福岡市内で開かれた第63回「博多どんたく港まつり」のメーン行事の一つ「どんたく花のマーチングパレード」に出演した。このまつりは、中世に始まったとされる伝統的な民俗行事「博多松囃子」を起源とする、国内最大級の都市祭りとして知られている。当日、最高気温29度と夏を思わせる陽気のなか、パレードには管内7隊から計180人の隊員たちが「天理教福岡教区少年会鼓笛隊」として出演。こどもおぢばがえりソング『ありがとう! 夏のおぢば』を1.3㌔にわたって演奏行進した。なお、社会福祉法人学正会(理事長=金納理一・蒲池分教会長)が運営する児童養護施設「白梅学園」の吹奏楽部員40人も、同パレードに出演した。パレードの翌日には、博多支部(原口実支部長)の教友21人が、出演団体の集合場所となった冷泉公園周辺の清掃活動に加わった。「子どもまつり」に協力徳島教区少年会徳島教区団(堀田弘之団長)と、撫養団鼓笛隊、名東団鼓笛隊、南阿団鼓笛隊の3隊合同による「徳島教区団鼓笛隊」が5日、徳島市の徳島中央公園で催された第43回「徳島市子どもまつり」の運営に協力した。徳島市青少年団体連絡協議会(会長=正木治郎・名東大教会役員)の主催で毎年行われている同まつり。同協議会に加盟している徳島教区団は、第1回から運営に携わっている。当日は晴天のもと、「徳島教区団鼓笛隊」のファンファーレでスタート。約3000人が来場するなか、オープニングパレードでは、同鼓笛隊が参加団体の先陣を切って演奏行進し、会場を盛り上げた。一方の少年会徳島教区団は、竹馬と綿菓子の各ブースを担当。育成会員や教区青年会の会員らがスタッフを務めた竹馬のブースでは、試乗や竹馬づくりの体験コーナーを設置。教区女子青年が担当した綿菓子のブースでは約700人分を振る舞った。, 【脱「選択的共感」への思案 – 視点】イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃で、南部ラファでは検問所が閉鎖され、すでに飢饉の状況が深刻化しているという。死者や負傷者が日々増える一方で、国際社会はこの未曾有の人道的危機を収拾するすべを、いまだに見いだせていない。こうした事態を受け、イスラエルの作家エトガル・ケレット氏は、”同胞”であるイスラエル人に対し、他者(パレスチナの人々)に共感する能力を欠いていると指摘する。ケレット氏は、負傷や飢えに苦しむ多くのガザの人々に対し、イスラエル側は自分たちの痛みのみを強調し、逆の立場の人々の痛みを見過ごしているとして、その姿勢を批判的に「選択的共感」と呼ぶ。イスラエルの人々が、こうした態度を自ら乗り越えて、脱「選択的共感」の姿勢へと脱皮することが、イスラエルが真の民主主義の国であることを示す道だと訴えかける(『朝日新聞』2024年4月18日)。だが、そもそも人間が抱くことのできる共感は、「選択的」にしかあり得ないのではないか。たとえば、私たちがガザの人々の苦難に想いを馳せているこの瞬間にも、ウクライナで、アフガニスタンで、シリアで、イエメンで、そのほか地球上のさまざまな場所で苦しんでいる数多の人々が存在する。そうした苦難のすべてに対し、私たちが同様の共感を抱くこと、また抱き続けることは難しい。それはひとえに、個別・具体的な状況に身を置く人間の関心や感情が、周囲のごく限定された関係性を基点とせざるを得ないからだろう。私たちの日常生活の中で、何かが何かとして意味を持って立ち現れるのは、意識的・無意識的に、すでに何らかの「選択」が作用しているからにほかならない。翻って、「このよふを初た神の事ならば せかい一れつみなわがこなり」(おふでさき四号62)との教祖のお言葉は、いわば脱「選択的共感」を極限にまで高めた姿と捉えることはできないか。こうした親心への思案により、不可避的に選択的共感に終始せざるを得ない人間にとって、教祖のひながたをたどることの今日的な意義が、また新たな角度から浮かび上がってくるのではないだろうか。(島田), 【Blu-ray『けっこう源さん』発売延期 – 道友社】2024年5月下旬の発売を予定していた、デジタルリマスター化した劇映画「道の先人シリーズ」第1作『けっこう源さん』のBlu-ray版は、製作工程の都合により、発売を6月25日に延期します。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。