天理時報2024年4月17日号3面
【何ごともすぐに諦めてしまう息子 – 人生相談】Q. 中学生の息子は、何か問題にぶつかると、すぐに諦めてしまいます。「やりたい」と言って始めた習い事も、すぐに辞めてしまいました。高校生の娘はそんなことはなかったのですが、私の育て方が良くなかったのでしょうか。(40代女性)A. なんでも「無理!」と、すぐに諦める子がいますね。もう少し辛抱して頑張ってみればいいのにと、親としては歯がゆく、心配にもなると思います。中学生といえば、少年会活動における「わかぎ」の世代です。植物の若木でも、せっかく出た新芽が伸びずに枯れたり落ちたりすることがあります。親からすれば、すぐに諦めているように見える息子さんも「いまではない」「これではない」と、早めに判断しているだけなのかもしれません。また、別のところから芽が出てくることもあると思います。一方で、「十五才までは親の心通りの守護と聞かし、十五才以上は皆めん/\の心通りや」(おさしづ明治21年8月30日)と教えられます。まだ中学生である息子さんの成長を願う、親の通り方が大切です。木が大地に根を張り、枝を広げ、葉を茂らせるように、夫婦が仲良くして親に孝行する、人をたすける心になって、信仰的な成人を目指す――。そうした親の歩みによって「わかぎ」の育つ環境が整えば、息子さんが安心して物事に取り組めるようになることもあると思います。いまは頼りなく思える若木でも、やがてきっと立派な人材に育ってくれると信じて、温かく見守ってください。回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師), 【コース別に学びを深め – 鼓笛バンド指導者研修会】「鼓笛スタートアップコース」では、楽器の基礎奏法を実地に学んだ(3月24日、おやさとやかた南左第4棟で)少年会本部(田邊大治委員長)は、3月24日から26日にかけて「鼓笛バンド指導者研修会」を親里で開催。3日間で計301人が受講した。本教の鼓笛活動は今年、70年の節目を迎えた。新高校1年生以上が受講対象となる同研修会は、こどもおぢばがえりソングの習得をはじめ、縦の伝道に携わる育成会員としての心構えを学ぶもの。受講者は「鼓笛スタートアップ」「鼓笛」「低年齢層指導」「バトントワリング」「カラーガード」「育成」の六つのコースに分かれ、年齢や習熟度別に研修を受けた。21人が受講した「鼓笛スタートアップ」コースでは、ファイフやドラムなどの主要楽器の基礎奏法に加え、パート練習や合奏練習の進め方、マーチングの基本動作について学んだ。同コースの受講者、中嶋ことねさん(23歳・豊喜分教会ようぼく・東京都練馬区)は「コロナ下で休止していた鼓笛隊の活動再開に合わせて、指導方法を基礎から学び直そうと思った。ディスカッションでは、受講者同士が意見交換し、より一層学びを深められた。子供たちが鼓笛の楽しさを実感できるように、一人ひとりに丁寧な指導を心がけたい」と話した。なお、鼓笛活動70年の節目を迎えた今年、少年会本部では、一人でも多くの少年会員が鼓笛活動に励むために、さまざまな行事を企画している。4月25日と6月26日午後には「ちょっと!パッと!鼓笛勉強会」を親里で開催。5月25日には「鼓笛活動70年のつどい」を実施。12月1日には「鼓笛70年ミュージックフェア」を催す。, 【人生を洗い直す3カ月の経験 – 視点】『少年会の歌』では、道の子供が教えを守り、陽気ぐらしに向かって立派なようぼくに育とう、と謳う。その歌詞の2番には「苦しい時も くじけずに 喜び勇んで 暮そうと 道の子みんな 肩くみあって」とある。生きていくうちには、明るく楽しいときだけでなく、つらく苦しいときがある。そのことを前提にした一節が入っていることが印象的だ。考えてみれば、アニメ「巨人の星」の『ゆけゆけ飛雄馬』や歌謡曲『三百六十五歩のマーチ』など、試練を乗り越えてたくましく生きる“人生の応援歌”を、昔から老若男女は口ずさんできた。社会は豊かで楽に暮らせるように発展しているが、いつの時代も厳しさがなくなることはない。それを乗り越えて成長することは人生の基本で、これは子供も大人も変わらない。陽気ぐらしを目指す本教の教えは、ただ自分が楽しく暮らす生き方を提示するものではない。むしろ、苦しい日々があっても、必ずたすけようとお導きくださる親神様・教祖の親心にもたれ、自らのいんねんを悟り、喜びを見つめて、心を入れ替えるよう説かれている。「ふしから芽が出る」と教えられるように、人生の節目は、そのときはつらくとも、幸せな人生への突破口なのである。ところで、信仰によって生き方の転換を願う者が、陽気ぐらしをするための心づかいや行動を身につける場として修養科がある。親里での修養中、たとえば対人関係などで腹が立ったとき、授業で聞いたほこりの心づかいの説き分けをもとに自らを内省する。あるいは、心を定めて病気をご守護いただいた仲間の姿を目の当たりにして、親神様のご存在と教えの素晴らしさを実感するなど、授業で習った教理をクラス内や詰所生活の中でそのまま実践する。そんな生活をどっぷり3カ月間送ることで、心が生まれ替わっていく。ぢばの理を頂いて過ごす3カ月の体験は、人生のかけがえない財産となるのだ。修養科は、陽気ぐらしを目指すようぼくを輩出し続け、今年1千期の節目を迎える。いわば人生を洗い直す3カ月の経験を、年祭活動の旬に、ぜひ味わってもらいたい。(松村義)