天理時報2022年7月6日号5面
交通事故で出直した娘と共に「みんなの笑顔」が輝く未来へ平成30年、池田さんが書いた絵本(コラム⑨参照)が地元紙で取り上げられたことなどをきっかけに、警察主催の「交通安全フェス」での講演を依頼された。「陽菜が望んでいた『みんなの笑顔』を見ることにつながるかもしれない」と思った池田さんは、300人の聴衆を前に「当たり前の日々は、奇跡の連続」のタイトルで講演。多くの反響が寄せられ、複数のメディアが取り上げた。やがて、池田さんのもとに講演依頼が届くようになる。「自分の力だけでは、笑顔が見られる人の数には限りがあると思う。講演という機会を頂いたことに、親神様の不思議なお導きを感じた」「当たり前の日々は「奇跡の連続」と伝え今年4月からは「命の大切さを学ぶ教「室」の講演講師を務めることになった。講演では、絵本をスクリーンに映し出して朗読。陽菜さんを突如失った経験から得た、さまざまな気づきを伝えている。「運転者や歩行者一人ひとりが優しい心心を持てば、交通事故や犯罪は減っていくくと思う。『当たり前の日々は、奇跡の連連続』だからこそ、その素晴らしい毎日をを大切に、周りの人と共に笑顔になれるよよう過ごしてもらえればうれしい」講演を聞いた女子生徒(14歳)は「普段何げなく送っていた生活が、当たり前ではないと分かった。最近、両親に感謝の気持ちを伝えられていなかった。今日、家に帰ったら『いつもありがとう」と声をかけようと思う」と感想を述べた。◇池田さんは「親神様は、この世の中が陽気ぐらしに一歩でも近づけるようにと、私たち家族に節を見せてくださったのだと思う。これからも私たち家族の経験を伝えることで、亡き娘と共に、みんなの笑顔が輝く未来を目指していきたい」と話している。文=久保加津真写真=根津朝也コラム①「命の大切さを学ぶ教室」事件や事故の被害に遭った人やその家族、遺族が中高生に向けて実施する「命」をテーマにした警察庁主催の講演活動。被害者の思いを知り、被害者も加害者も出さない社会を目指す。福岡県内の講演講師は池田さんを含めて二人。コラム②絵本『そらがわらったよ』出版出直した陽菜さんへのプレゼント”として、また生前の7年間の思い出を忘れないために、事故から数日後に作成した絵本。陽菜さんが生まれてから交通事故に遭うまでの人生と、その節の中で気づいたことを描いている。陽菜さんの1年祭の際にお供えし、知人らに配ったところ、口コミで反響が広がり、2カ月後に出版社から打診を受けて一般向けに出版された。福岡県内の中学校で行われた「命の大切さを学ぶ教室」で講演する池田さん陽菜さんが国語の授業で書いた文章。「みんなの笑顔が見たい」という陽菜さんの思いが、池田さん家族の心の指針になっている