天理時報2022年7月6日号8面
【西日本学生大会初の3位入賞 – 天理大剣道部男子】西日本学生大会で初の3位入賞を果たした天理大剣道部男子。目標である「関西優勝」に向け、厳しい稽古に励んでいる天理大学剣道部男子は、先ごろ福岡県の久留米アリーナで行われた「西日本学生剣道大会」に出場、創部初の3位入賞を果たした。昨年は個人2選手が「全日本学生剣道選手権大会」に出場したものの、団体戦では関西大会で敗退した。「関西優勝」をスローガンに掲げる新チームは、全日本剣道大会でベスト16に入った実績を持つ林泰稚選手(4年)が主将を務める。攻撃力の高さが持ち味の音野真輝選手(同)、技巧派の小角亮輔選手(同)が脇を固める。例年は冬場に「寒稽古」を行うが、今年は部内のコロナ感染もあって中止に。こうしたなか、日ごろの練習で素振りや打ち込み、切り返しなどの基本を忠実に繰り返すとともに、春休みには1週間の強化合宿を実施するなど、西日本大会に向けて調整を続けてきた。3年前に行われた前回大会では、チーム初のベスト8入り。前回の記録を超えようと、気合を入れて臨んだ初戦は5‐0で快勝。勢いに乗ると、準々決勝の中京大学戦では、中堅の澤井翔選手(3年)の一本勝ちから4連勝し、5‐1で初の準決勝へと駒を進めた。準決勝の相手は、前回大会優勝の同志社大学。先鋒の音野選手、次鋒の渡辺堅巳選手(同)らが奮闘して引き分けたものの、0‐3で敗戦。3位入賞となり、林主将が大会の優秀選手に選ばれた。軽米克尊監督(36歳)は「創部初の3位は、苦しい中も辛抱強く戦った結果だと思う。OB・OGの方々に、とても喜んでもらえた。この結果を糧に、夏には関東で出稽古を行い、関西大会に向けて鍛え上げていく」と話した。◇なお、7月3日に東京・日本武道館で開催される「全日本学生剣道選手権大会」に、音野選手と河島太輔選手(2年)が出場する。(6月29日記), 【「プーチンの戦争」を止めるのは誰か – 手嶋龍一のグローバルアイ14】ロシアのプーチン大統領が対ウクライナ国境を侵すよう精鋭部隊に命じてから、戦いは遂に100日を超えてしまった。ウクライナ東部のドンバス地方を中心に繰り広げられる戦闘は、子供や女性を巻き込んで、いまも多くの犠牲者を出し続けている。長期戦の様相がここまで濃くなっている要因は主に三つある。第一は、ロシア側が首都キーウに親ロ派傀儡政権を樹立するのに失敗して以来、開戦前に実効支配していたルハンスク州、ドネツク州の一部とクリミア半島から占領地域を徐々に拡げる作戦に切り替えたからだ。最前線の激戦地セベロドネツク市の全域も遂にロシア軍の制圧下に入ってしまった。第二に、G7(西側主要7カ国)を中心に実施している経済制裁は、屈指のエネルギー大国ロシアの抵抗で徐々にしか効いていないことだ。いまもロシアは原油、天然ガスを輸出し、その決裁代金を戦費に充てている。ドイツ・エルマウで開催されたG7サミットで金の禁輸が新たに合意されたが、これもモスクワを兵糧攻めにする難しさを物語るものだ。第三に、ウクライナでの戦闘をやめさせ、調停案をまとめる役割を国連も有力国も果たせずにいることだ。「ゼレンスキーのウクライナ」はロシアに奪われたすべての領土を取り戻すまで戦い続けると強気の姿勢を崩さない。国際社会が結束して三つの要因を乗り越えなければ、「プーチンの戦争」は今後も続くという悲観的な見通しに傾かざるを得ない。ただ、我々が手をこまぬいている間にも戦争の犠牲者は増え続ける。そして世界的に小麦が不足し、エネルギー価格は高騰し、途上国の人々の暮らしを直撃しつつある。日本は世界第3の経済大国であり、すべての非核保有国を取りまとめて停戦の舞台を用意できる潜在力を秘めている。G7サミットで主要国に同調するだけでは、東アジア唯一の参加国の責務を果たしているとは言えない。「プーチンの戦争」に苦しむ途上国を束ね、いまこそ停戦に向けて行動する時だろう。”絶望の唄”を歌うのは、まだはやい。