天理時報2022年6月1日号6面
【そこに、神様 – 成人へのビジョン3】イラスト・かにたづこ正しいことでも、人に言われたら腹が立つこと、納得できないことがあります。頭では分かっていても、「あんたに言われたくない!」となってしまう。「何を言うかではなく誰が言うかが大事」とは、多くの人が実感をもって頷く箴言ではないでしょうか。教会では毎朝「おふでさき」を拝読します。このさきわどのよなみちがあるとても人をうらみなハがみうらみや(十三号108)今朝の一首です。「おふでさき」は神言。「誰が言うか」の、誰に当たるのは神様です。でも僕が引用し、妻に「人を恨むのをやめて自分を反省したら」と言えば、きっと寂しい思いをさせます。引用した夫を見るからです。毎朝の拝読にはそれがありません。「今朝はこの一首」と狙ったわけではない。それは一つの巡り合わせ、偶然です。そこに人は「このお歌は、いまの私に向けられたものだ」というある種の意味を必然として見いだすのです。人は人為を超えたものや、意味のある偶然に、神を見るのかもしれません。ある先生にお会いしたとき、先生は「人と人との間には神がいる」と話されました。目の前の人との間に神がおられる。相手が話を聞いてくれないのは、相手ではなく、間にいる神様が働いてくださらないからだ、と。たとえば、かんろだいを拝するとき、かんろだいを挟んで反対側の礼拝場に嫌いな人がいたとして、その人の悪口を言うでしょうか。僕は言えません。それよりも、「神様が見せてくださっている」と、その意味を求めます。そのとき、私が神様を引用するのではなく、神様がその人を通して私に働きかけておられるのです。私には何が人の計らいで、何が神の思召か、その区別がつきません。しかし偶然を必然と受けとめる力、与えられた生に意味を見いだす心、それは“信仰の果実”だと思うのです。神様は伝えようとしておられる。その声なき声は、ひたすら耳を澄ますこと、すなわち心を澄ます努力によって感応されるのです。文:可児義孝, 【亡き母の思いを胸に – 読者のひろば】大橋理一(25歳・宮崎県小林市)教会で生まれ、両親からお道の教えを聞いて育った。高校卒業後は天理大学へ進んだが、正直なところ、大学時代は信仰から心が離れていた。そんななか、3年生の7月、母が突然出直すという大節に直面した。学生時代にタイから来日した母は、おぢばで父と出会って結婚し、慣れない環境で私を育ててくれた。また、「大学卒業後は、大教会で青年づとめをするように」と勧めてくれていた。母の出直しから自らの通り方を改めた私は、信仰に篤かった母の思いに少しでも近づこうと、卒業後は大教会で青年づとめを志願しようと決意した。大教会での生活は、午前中は敷地内の掃除や炊事などの御用に励み、午後からおてふりや教理を学んだ。そんなある日、母が天理教語学院で勉強していたときのことを知る人から話を聞く機会があった。言葉が分からない中も明るく通ったという生前の様子が伝わる話を聞かせていただき、母への思慕が募った。その後、大教会で伏せ込みの日々を送るうちに、以前は物事を自分中心に考えてしまいがちだったのが、少しずつ他者の行動に心を配り、人のために尽くす行いができるようになった。今年3月、大教会での2年間の青年づとめを終えた。まだまだ成人できていないと感じるところもあるが、大教会で伏せ込ませていただいたことで、母が望んだようぼくの姿へと、少しは近づけたのかなと思う。この2年間で学んだことを生かし、両親がつないでくれたお道の教えを大切にして、これからも亡き母に喜んでもらえる道を勇んで通らせていただきたい。, 【天理本通りSDGsマルシェ 本ぶらサンデー – 天理時報社】天理本通りに活気あふれる天理時報社(前川誠司社長)は5月15日、天理本通り商店街を会場に「本ぶらサンデー」と銘打ったイベントを初開催した。これは「地域の人々が天理本通りをぶらぶら歩いて、『ちょっと、いい日曜。』を過ごしてもらおう」というもの。従来の印刷業にとどまらず“天理の町を盛り上げるイベント”の企画・提案を目指す同社が、その具体的な取り組みの一つとして、コロナ禍の影響を受けた天理本通りに活気を取り戻そうと企画した。また、このイベントは、同社が積極的に推進しているSDGsの取り組みについて、幅広い世代に認知してもらうことをコンセプトに掲げており、参加者が持続可能な社会の実現に向け、「今から自分にできること」を考えるきっかけにしてもらうことも、テーマの一つとしている。天理時報社企画・運営のイベントが行われ、天理本通りが大いににぎわった(5月15日)当日は、天理本通りに49店舗が出店。各店舗には、出店者が取り組んでいるSDGsの項目が張り出された。また、ハンドメード雑貨などの商品を扱うブースが並んだほか、キッチンカーでスイーツやファストフードなどを販売する出店者も。また会場の一角には、同社所有の印刷の余り紙を活用した「巨大折り紙体験」や、「謎解きウォークラリー“本ぶらクエスト”」などSDGsについて考えるコーナーも設けられ、家族連れなど多くの来場者でにぎわった。◇「本ぶらサンデー」責任者を務めた、天理時報社の高田正一さん(44歳)は「開催に向けて協力してくださった関係者や、来訪されたすべての方に心から感謝したい。これからも魅力ある天理を社会へ発信できるよう、新たなイベントの企画・立案にチャレンジしていきたい」と語った。SDGs(持続可能な開発目標)SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連加盟国の全会一致で採択された、持続可能な世界実現のために定められた世界共通の目標。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っている。詳細はこちら