天理時報2022年8月31日号4面
【時報歌壇(8月31日号)- 植田珠實 選】鳥のうたラジオに流れウクライナの空につながるマンションの窓呉市 月原光政負け蛍金糸のやうに落ちてくるなれど合戦しづかにつづく能登町 岩城康徳物置に夫の杖が残りおり心のこして捨てがたかりし福山市 藤井光子魚だね鳥だねという泳ぎするペンギン達はみな名をつけられて生駒市 馬場道恵おさづけの手の温もりは今もなお遠い昔の父の姿を玉野市 藤原良用蛍とぶ麦畑のなか母に付き教会への道急ぎ歩みき高槻市 石田たまの少年らとはるか歩みし山の辺の道を往きたしマスク外して伊勢原市 宇佐美正治野の花がどうしてそんなに書くのかと書きたいからよ、花に答える宇佐市 三好秋美庭に生ふ蓬、どくだみ、みこし草干ししくすり湯自粛にも効く東村山市 加藤八重子瀬戸内の島に聳える教会の年祭祝う胡琴に鼓笛福岡市 山口巳津夫降りきたる鶏卵の如き大雹に神の思惑如何なるらん東京都 小松孝公募展滝のしぶきと音までも画面に描き暗き世照らす川崎市 木村道治釣人はおもう存分竿を振る梅雨晴れの朝鮎解禁す熊野市 福山久美子ほしいまま鳴きてとまらぬくま蝉の声は厳しき暑さ運び来八尾市 伏田和子いっせいの祭りの如く田植え終え凪の水面に映えわたる月和歌山市 芥川伊都選者詠この家に寝息のひとつ増ゆる夜をくちなしの香の闇のゆれゐる【評】月原さん・岩城さんこの平和な日本の空の向こうには、いまだ戦争が続く国が。この二首は鳥、蛍など自然の歌材との対比で、悲惨な戦が一層浮き上がりました。藤井さん杖を見るたび心は痛みます。でも捨てられません。馬場さん愉快なお歌です。視点がいいですね。次回は、10月末までの到着分から選歌。投稿は短歌3首まで。お名前(ふりがな)、電話番号、住所を付記のうえ、下記までお送りください。〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号「時報歌壇」係Eメール[email protected], 【第3回「たんのう」 – つながりTalk Room】ようぼくが信仰生活を送るうえで感じる素朴な疑問や悩みについて、編集部が独自調査を実施。このコーナーでは、さまざまな疑問や身近な悩みについて、読者モニターたちが自身の体験や考えを交えながら共に解決への糸口を探していく。第3回は「たんのう」に関する疑問・悩みについて“つながりTalk”を紙上紹介する。Q1 具体的にどうすること?イラスト:やのうあゆみ困難に直面したときなどに、たんのうが大切だと教えられたことがありますが、あまりよく分かりませんでした。たんのうとは、具体的にどうすることなのでしょうか?(20代女性)【ANSER】たんのうは単なる我慢や辛抱ではなく、苦難に直面したときに、親神様が将来のためにお導きくださっていると信じきって通ることだと思う。時には嘆きたくなる日もあるだろうが、先を楽しみに通ってもらいたい。山本健児(55歳・神加分教会ようぼく・神戸市)昨年、仕事で困難に直面した際に、 親神様からお与えいただいた節と考えようとしたが、なかなか難しかった。その後、困難を克服できそうになったとき、ようやく喜べた。まずは、いずれたんのうの心が治まりますようにと、親神様・教祖に祈ってみるのも一つの思い方ではないだろうか。匿名困難は、誰もが直面するもの。その瞬間は、心も曇ってしまいがちだが、必ず曇天の上には青空がある。心を前向きにし、をやの思いを尋ねて生きていくことが、たんのうだと思う。植野誠(64歳・本給分教会教人・群馬県渋川市)たんのうは「どんなことがあっても、喜びの心を持って陽気ぐらしをする」という、お道の教えの根本に通じるものだと思います。折々に親神様の親心を悟り、陽気ぐらしへと心の向きを変えることがたんのうではないでしょうか。竹森純子(67歳・伊山分教会教人・津市)物事がうまくいかないときは、親神様が「今じゃないよ」と教えてくださっていると思案し、物事が動きだすときに備えて、準備を楽しむようにしています。進むべき道を前向きに思案することで、道が開けることもあります。生駒優子(53歳・名愛分教会ようぼく・名古屋市)Q2 たんのうするコツは?イラスト:やのうあゆみ何事に対しても、つい不足してしまいます。そんなときに、たんのうするコツを教えていただけないでしょうか?(30代男性)【ANSER】体の調子が悪いとき、自分自身の体の使い方を振り返ると、反省とともに、お与えいただく今に対して、感謝の念が湧いてくる。たんのうのコツは、「反省」と「感謝」を心がけて生きることではないだろうか。田中一慶(36歳・美濃福富分教会長後継者・岐阜市)たんのうとは、どんなことでも喜ぶことです。落ち込む出来事を喜ぶのは難しいですが、いかに喜びに変えていけるかが大切です。おつとめを勤めて心を澄まし、親神様の親心に思いを致して、日々を心穏やかに通らせていただきましょう。髙橋ひろみ(52歳・船三咲分教会教人・天理市)つい不足してしまったとき、ひと呼吸置いて目を閉じ、おぢばを思い浮かべる。すると、不足の心が喜びの心に変わってきて、たんのうできるようになる。不足してしまったら、その分も感謝して通りたい。小林利雄(62歳・同慶分教会教人・奈良県広陵町)「かしもの・かりもの」の教えを忘れないように心がけている。そして、どんな些細なことでも感謝できる物事を探して日常生活を送る。すると、自然と不足することがなくなってくる。ぜひ、試してみてください。赤畠誠一(75歳・柿野分教会長・三重県松阪市)不足を口にすると、不足することが続き、心は喜ぶほうへ向きません。普段から十全の守護を唱え、喜ぶ練習をしましょう。有り難いことを探すのです。目が見える、ご飯が食べられる、話ができる、手足が動く。有り難いことが増えると、不足は減っていきます。飯田ひとみ(63歳・市川分教会教人・兵庫県姫路市)わたしのオシ面7月6日号から8月10日号までの6週分の紙面の中から、読者の関心が高かったイチオシの記事をランキング形式で紹介する。【1位】ヒューマンスペシャル交通事故で出直した娘と共に「みんなの笑顔」が輝く未来へ(7月6日号4・5面) わが子を亡くした経験を胸に、おたすけに向かう姿に感銘を受けました。自分も「当たり前の日々は奇跡の連続」を心に置いて通らせていただこうと思います。(50代女性)【2位】ウクライナ避難民の受け入れを継続支援天理大(8月3日号7面) ウクライナの避難民の受け入れに天理大学の学生やOBの方々が積極的に関わっていることが分かり、喜ばせてもらいました。(50代女性)【3位】夏のおぢばに鼓笛の音色響く特別企画鼓笛お供演奏・鼓笛オンパレード(8月10日号1面)夏のおぢばの空気とともに、素晴らしい鼓笛の響きが届いたように感じました。紙面の子供たちの笑顔に、感謝があふれていると思います。(70代女性)ほっこりトピック満面の笑みで「ありがとう!」平澤俊一郎(51歳・磐城平大教会ようぼく・埼玉県草加市)ある日、車を運転していると、赤ちゃんを抱き、小さな女の子を連れた女性が横断歩道を渡ろうとしていた。一時停止すると、女性がこちらに軽く一礼して、女の子の手を引いて渡り始めた。真ん中辺りまで進むと、女の子が可愛らしくピョンピョンと跳ねながら、満面の笑顔で「ありがとう!」と、こちらに両手を振った。思わず私も笑顔になり、手を振って応えた。親子が渡りきった後、バックミラーに目をやると、母親に向かって跳びはねながら何かを話す女の子の姿が。日常の何げない出来事に、「陽気ぐらし」の一端を垣間見たように思えた。