天理時報2022年9月14日号6面
【“仕合わせ”になれる一日の終わり方 – まんまる】四コマ漫画のもとになったYouTubeチャンネル『千遍』(青年会本部)を聴くことができます。https://youtu.be/qk4iY-9nAXg, 【博物館に『みちのとも』が – 読者のひろば】竹下紀子(36歳・福岡市)先日、両親と共に北海道へ旅行に行きました。道内を観光する中で「博物館網走監獄」を訪れたとき、教誨堂という場所に『みちのとも』が展示されていました。どうやら、受刑者に対する教誨で実際に使われていたもののようです。思いがけない場所で“お道の足跡”にふれて、大いに驚きました。そして、先輩たちが熱心に人だすけをする様子が目に浮かびました。この博物館が網走刑務所として使用されていたころ、北海道はまだ開拓時代。当時、非常に危険な開拓作業に従事したのは、罪を犯して入所した受刑者たちだったそうです。道の先輩たちは、おぢばから遠く離れたこの地まで足を運び、受刑者の心を支えていたのでしょう。わが身を顧みず、人だすけに奔走する先輩たちの姿を想像し、背筋が伸びる思いがしました。私は普段、同僚や親しい友人から悩み相談を受けたとき、お道の教えが自然と頭に浮かんできます。ところが、「変に思われるのでは」と先案じをしてしまい、友人に教えを伝えることができずにいることが少なくありません。しかし今回、思わぬところで先輩の歩みにふれ、「わが身思案の心を捨て、人をたすけるために教えを伝え広めなければ」と思いを新たにしました。これからは先輩の姿を見習って、困っている人に進んでお道の教えの一端を伝えていきたいと思います。, 【「笑顔と親切」で向き合い – 読者のひろば】落合陽子(49歳・大阪市)兵庫県内の病院で看護師として勤めています。一般病棟のため、新型コロナウイルスに感染した人は受け入れていませんが、1カ月前にも院内でクラスターが発生するなど常に危機感をもって業務に当たっています。天理看護学院(当時)で学び、卒業後は「憩の家」で7年ほど勤めました。その後、別の病院で勤務するようになってからも、「憩の家」で学んだ「笑顔と親切」の精神をモットーに、患者さんと向き合ってきました。しかし、このコロナ禍では、これまで通りに患者さんと接することができなくなりました。防護服に身を包むため、看護師の表情や感情が相手に伝わりにくくなり、患者さんにも精神的な負担をかけてしまいます。どうすればいいかと考えた末に、「笑顔と親切」の精神を思い出し、いつも以上に明るい声をかけることを意識して、患者さんに寄り添うことにしました。すると、患者さんの一人が「あなたの声を聞くと元気が出るよ」と喜んでくださったのです。患者さん自身がつらい状況にあるにもかかわらず、逆に励ましてくださったことに深く感激しました。また、その笑顔に「明日も頑張ろう」という意欲を頂きました。医療現場では、依然としてコロナが猛威を振るっています。だからこそ、これからも現状に応じて「笑顔と親切」の精神で患者さんと向き合い、“看護ようぼく”の使命を果たしていきたいと思います。, 【“旬の理”に応えて – 道を楽しむ2】地元のケーブルテレビまで使って募集してきた「こどもおぢばがえり」。それでもやはり、岩手といった遠方からの団参募集は容易ではなく、どうにかマイクロバス1台で帰らせてもらうのが通例だった。10年ほど前の東日本大震災後、被災地から一人でも多くの子供たちを連れて帰ってきてもらいたいとの本部の温かい親心により、大きなご支援を頂いた。その思いにお応えしようと、例年よりも一歩成人すべく、観光バス1台の目標を掲げた。そんな折、大教会の縦の伝道講習会で少年会本部のK先生から講話していただいた。その後、K先生を交えての懇談の席で、被災地にある教会として、今年の「こどもおぢばがえり」にどう取り組む予定かを尋ねられた。「なんとか観光バス1台を……」と言ったところ、この旬には「いや、3台でしょ!」とハッパをかけられる。「冗談はよしてください」と笑い飛ばす私に、その様子を目の前で見ておられた当時の大教会長様が「やらせてもらったらどうや」と真顔でおっしゃる。その瞬間、あるエピソードが頭をよぎり、私は即「はい、やらせてもらいます」とお答えした。絵・内田ちよいあるエピソードとは、こうである。ブラジル伝道庁初代庁長の大竹忠次郎先生が、教祖50年祭に一世一代の大きな団参をまとめ、おぢば帰りをした際に、二代真柱様は大変喜ばれ、翌年の立教100年にもまた団参で帰って来るようおっしゃった。大竹先生は計画も自信もなかったが、素直に「ハイ」と受けられた結果、前年同様に大勢の帰参者のご守護を頂いたという話である。おぢばの声を頂き、また“たすけの綱”を投げてくださったと感じた私は、教会に戻り早速妻に話した。どんな顔をするかと思いきや、妻も俄然やる気を出し、目に火が付いた。それからの2カ月間、部内教会も一丸となって団参募集に東奔西走。結果、観光バス3台という、私たちの教会では考えられない夢のような人数のご守護を頂戴した。おぢばへ帰り、すぐさま大教会長様に報告。「よう頑張ったな。わしも嬉しいぞ」と目を潤ませている大教会長様の姿に、私も涙があふれた。“旬の理”の声は、なんともありがたいものである。中田祥浩 花巻分教会長