天理時報2021年12月8日号4面
たすけ合いの輪常夏の島〟に広げ岩田会長(右)と照屋さんが中心となってフードセールを実施した(照屋さんが経営するレストランの庭で)「ボランティア・アワード」を受賞したハワイの岩田タッド教司さん地域住民・医療従事者を支援コロナ下での諸活動に高い評価新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の観光地で旅行者が激減し、経済的に大きな打撃を受けている。日本人に人気の観光スポットであるハワイも、その一つ(コラム参照)。こうしたなか、ハワイ在住の岩田タッド教司さん(44歳・ホノルル港教会長)は先ごろ、地域住民や医療従事者らに対して精力的に支援活動を行ったことが高く評価され、NPO団体「AARP」(全米退職者協会)が主催するボランティアコンテストで「ボランティア・アワード」に輝いた。この賞は、特にコロナ下での地域貢献に尽力した人に贈られるもの。岩田さんは、その中でもファイナリスト5人のうちの一人に選ばれた。世界のリゾートアイランドでたすけ合いの輪〟を広げる、岩田さんの取り組みを紹介する。「ハワイで暮らす人々が互いにたすけ合うことで、少しでも陽気ぐの姿に近づければ――コロナ禍により、観光客で一年中にぎわっていた〝常夏の島”の姿は一変した。繁華街は閑散とし、失業率も高まるなか、岩田さんは自分たちにできることはないかと考え、さまざまな地域貢献に〝たすけ合いの心〟で取り組んでいる。助けられる有り難さ感じてハワイ生まれ、ハワイ育ちの日系三世。幼いころから少年会ハワイ団の鼓笛隊に入り、毎年のように夏の「こどもおぢばがえり」に帰参してきた。「いま思い返すと、少年会員の『ちかい』にある『互いにたすけあって』という言葉に幼少からふれてきたことで、人をたすけることの大切さが身についてきたように思う」と振り返る。ハワイの高校からアメリカ本土の大学へ進学。卒業後は地元に戻り、高校のカウンセラーを務めながら、生徒たちの相談に乗ってきた。また、平成15年から5年間、ハワイ青年会の委員長を務め、18年にマウイ島にある部内のハレアカラ教会長に就任した。同教会での生活を始めて1カ月が経ったある日。突然の暴風雨で教会の屋根が吹き飛ばされる被害に見舞われた。雨が室内に降り込み、天井がいつ抜け落ちてもおかしくなかったが、現地に移り住んだばかりで地域住民と交流がなく、頼れる人もいなかった。困り果てていたとき、誰彼となく集まってきた近所の人が、教会の屋根に上って修理を始めた。雨風にさらされることをいとわず、自ら進んで助けてくれる近隣住民の行動に、感謝の思いで胸がいっぱいになった。「15年経った今でも、あの日の出来事は忘れられない。助けられることの有りさを身に染みて感じ、『私も人のために何かしなければ』という思いが一層強くなった」今できることを見つける5年前、ホノルル港教会の会長に就くと、教会の信者と共に、ごみ拾いやNP0団体と協力しての食料支援などに努めてきた。昨年3月、ハワイで初めてコロナ感染者が確認された。街はロックダウンされ、