天理時報2021年10月27日号2面
いま、おたすけのあり方を考えるひのきしんスクールシンポジウムひのきしんスクール(村田幸喜運営委員長)は9月25日、シンポジウム「今、改めて〝おたすけ”を考える―――コロナの時代を思案し、動き出す」をオンラインで開催、249人が受講した。冒頭、あいさつに立った村田委員長は、現代社会における複雑化した悩みに寄り添い、おたすけに掛かるには、具体的な知識や技術を身につけることが非常に重要と指摘。そのうえで、親神様・教祖のご守護やお働きを受けて、病む人が救済されていくとして、「たすかりの根本をしっかりと胸に治めて、ひのきしんの態度を意識しておたすけに臨んでいくことが何より大切」と語った。この後、コロナ禍のさなか、にをいがけに励む教友や、医療や社会福祉などの現場で身上・事情のおたすけに当たる教友ら6人の紹介ビデオが上映された。こども食堂を通じて続くパネルディスカッションでは、永尾教昭(56歳・天理大学学長)福本大介(38歳・兵南分教会長)浅野治香(27歳・攝歩分教会ようぼく)の3氏が登壇。まず福本氏が、コロナ下で取り組んできた「こども食堂」の活動内容を発表した。福本氏は、以前から教会を会場に「へいなんこども食堂」を定期的に開いてきたが、新型コロナウイルスが社会全体に蔓延し始めた昨年6月からは、手作り弁当の配布に切り替えている。現在、約200食の手作り弁当を近隣家庭へ配っているという。福本氏は「コロナ禍によって両親の収入が激減し、子供に満足な食事を与えられなくなった家庭は少なくない。また、感染者や濃厚接触者となって社会から隔離され、孤立に苦しむ大勢の方々と出会ってきた」として、こども食堂の運営を通じて難渋を抱える人々に寄り添う中で、常に相手の心のたすかりを願うようになったと語った。これに対し、永尾氏から「神様の話を伝える方法」について問われると、「まずは悩む人の胸の内を親身に聞いたうえで、それぞれのタイミングに応じて、教会へ導いている」と答えた。ねりあいの場を提供一方、浅野氏は今年7月まで三重教区女子青年委員長を務めた経験をもとに、自身が取り組んできた活動について語った。浅野氏は、コロナ下で思うように女子青年の活動ができないなか、SNSやインターネットを活用してねりあいの場を持った事例を紹介。「若い女性に、お道を好きになってもらいたい」との思いで、SNSを通じて同世代の参加者を募ったこと、そして、日常生活にまつわる身近なテーマをもとに、オンライ上で信仰についてねり合ったことが参加者の反響を呼び、徐々に規模が大きくなっていったという。女子青年委員長の役を終えた浅野氏は現在、女子青年層に限らず、誰でも参加できるようなオンラインイベントを企画していると述べた。シンポジウムの最後に、永尾氏は、密接、唱和、長距離移動など、教内の行事や取り組みが従来通り進められない現状を踏まえ、「親神様は、人間に難儀させよう、不自由させようとなさっているわけではない。渦中ではなかなか気づけないが、その親心が分かるときが必ず来る。いまは、孤立に苦しんでいた人へのオンラインを通じたおたすけなど、これまで取り組めなかったことに取り組む旬なのではないか」と語った。QRコードから、「ひのきしんスクールシンポジウム」の動画を視聴できます。ひのきしんスクールシンポジウムでは、コロナ下のおたすけについて議論が交わされた(9月25日、陽気ホールで)本部「お節会」中止のお知らせ国内における新型コロナウイルスの感染は、いまだ予断を許さない状況にあります。こうしたなか、新春恒例の本部「お節会」は、数万人が参集して喫食する行事であり、過密な状況を避けることは甚だ困難です。ついては、来年の「お節会」を、やむなく中止することにいたします。皆様には、何卒ご理解を頂きますよう、よろしくお願いいたします。立教16年10月20日天理教教会本部おやのこころおやのことば小さいのを楽しんでくれ。末で大きい芽が吹くで。『稿本天理教教祖伝逸話篇」「狭いのが楽しみ」空気が澄み、夕焼けが綺麗な季節になりました。茜色に染まる空の下、涼しい風に吹かれていると、このまま秋の気配に浸っていたい気分になります。四季の移ろいに身を寄せると、不思議と心が浮き立ちます。今朝、庭木の赤い実をついばむ小鳥の姿を目にしたとき、自分だけの小さい秋”を見つけたようで、うれしい気持ちになりました。小さい秋は、そこかしこに広がっています。ハゼの葉が色づき始め、たわわに実った柿の木は柔らかな光に照らされて輝いています。毎年お馴染みの眺めかもしれませんが、の風情を楽しんでいると、おのずと喜びがあふれてきて、明日はどんな秋に出合えるだろうかと胸が弾みます。これと同じことが、普段のささいな出来事にも言えるかもしれません。朝起きて家族とあいさつを交わす。会話しながら食事を取る。子供をお風呂に入れ、髪の毛を乾かしてやる….…毎日変わらない光景ですが、その当たり前の日常に感謝し、どんなときも与えを楽しむ心で通っていれば、きっと親神様が喜びの種をいくつも芽吹かせてくださると思うのです。そう考えると、明日という一日が、より一層楽しみになってきます。わが家へ帰ると、台所から香ばしい匂いが漂ってきました。今日の夕食はサンマの塩焼きです。味覚の秋に感謝して、家族で楽しく食卓を囲みたいと思います。(お)