天理時報2021年10月27日号6面
修養科の四季身上に込められたメッセージを求めてて第958石田葵さん30歳・大阪市・隆初分教会所属3年前、助産師として働き始めました。出産という生命誕生の瞬間に立ち会う仕事にやりがいを感じる半面、心身への負担が大きいこともあり、同僚や職場環境に対して、事あるごとに不足を募らせていました。昨年7月、体調不良が続いたため病院を受診したところ、子宮筋腫と診断されました。約半年間の投薬治療の後、手術を受けることになったのです。「なぜ、こんなことに・・・・・・」落ち込む日が続きましたが、次第に、不足しがちだった私に原因があるのではと考えるようになりました。自身の心づかいを猛省した私は、教会長である親の勧めもあり、今年3月に仕事をやめて、修養科を志願する決意をしました。自らの癖性分を自覚し修養生活では、それまでの心づかいを改め、「どんな中も喜ばせてもらう」「自分よりも人のたすかりを願う」を目標にしました。また、組係に任命されたことから、クラスの仲間への声かけを心がけるとともに、身上に悩む人のたすかりを願って、授業前にお願いづとめを勤めることを心定めしました。ある日、祖父が出直す間際に語った「いんねんを自覚して、人をたすけなあかんで」という言葉を、ふと思い出しました。そして、その意味をあらためて思案する中で、「この身上には親神様からのメッセージが込められているのでは」と自分なりに悟ったのです。以来、喜ぶ回数が一層増えていき、自ら進んでおたすけに動くようになりました。しかし、2ヵ月目の中ごろ、それまで薬で抑えていた下腹部の張りが、ひと目で分かるほどに。親神様の思いが分からなくなり、「こんな状況でも喜ばなければならないのか」と思うと、つらさのあまり涙が溢れました。そんななか、落ち込んでいる私を励ましてくれたのは、修養科の先生や仲間たちでした。担任の先生は優しく諭してくださり、クラスの仲間は毎日おさづけを取り次いでくれました。周囲の人たちのこうした支えもあって、折れかけていた心は次第に立ち直っていきました。また、別のクラスを担当していた先生が、親身に相談に乗ってくださいました。先生は、話をじっくり聴いたうえで、私の癖性分について諭され、「正しいことがすべてではなく、時には間違っていても、相手の欠点も含め、ありのままを受けとめて通ることができたら、きっとご守護いただけますよ」と優しくおっしゃいました。この言葉が、神意を探り続けていた私の心にスッと治まったのです。それからというもの、不足を一切感じなくなったどころか、「身上をお与えいただいたからこそ、ここまで成人させていただけた。おかげで、素晴らしい先生や素敵な仲間と出会うことができたんだ」と感謝の念が湧いてきました。先日の手術で、無事に腫瘍を取り除くことができました。今回の身上を通じて、身の周りに起きるすべてのことに親神様の思いが込められていること。そして、私の心をたすけるためにお見せくださっていることを実感しました。今後、新しい仕事に就いたら、何ごとにも喜びを見いだして、日々を過ごしていきたいと思います。授業では、講師の指導のもと、『稿本天理教教祖伝」などを読み進める人と関わる知恵カウンセリングエッセ金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長リーダーのあり方いろいろ今回は集団を育成するリーダーのあり方について論じます。社会心理学者の三隅二不二博士は、リーダーシップを、P(パフォーマンス)機能―集団の目標達成や課題遂行を促す働きと、M(メンテナンス)機能―集団をまとめる働きから捉え、①PM型(P、Mともに強い)②P型が強く、Mが弱い)③M型(Pが弱く、Mが強い)pm型(P、Mともに弱い)の四つに分類しました。教育心理学者の河村茂雄博士は、この理論に基づいて、教師の指導態度を、強い指導力と気遣いを併せもつPM型②一貫して厳しく指導するP型③穏和でこまやかな気遣いができるM型④放任的なpm型に整理しまた。そして、育現場における実践研究を通じて、教師が意識して指導行動を修正しない限り、同じ教師が担任する学級は、同じような集団状態に至ることを見いだしました。このエッセーでこれまでに紹介した集団との関係についてまとめると次のようになります。①PM型→互いを認め合い、切磋琢磨する満足型集<P型→人間関係が希薄堅さのある管理型集団M型→ルールが疎かで、ゆるみのあるなれ合い型集団pm型→ばらばらな集団これは教師に限ったことではありません。リーダー役を担う際には、自分の態度が集団の状態に強く影響することを心得ておきましょう。もともとの人柄として「言うべきことは言うけれど、親しくなるのに時間がかかる」という人はいるでしょう。その一方で、「親しい関係をつくるのは得意だけれど、毅然と指導するのは苦手」という人もいます。それぞれの人柄に優劣はありませんが、リーダーとしての役割を果たすためには、集団の状態を捉え、自分に求められているリーダーシップは、P機能なのか、M機能なのかを理解して、それを自覚的に発揮しながら集団を育てていく必要があります。リーダーと副リーダー、任と副担任のように、リーダ1層の人間が複数いる場合は、それぞれに得手不得手があっても、互いの足りない部分を補い合うことができます。その場合は、役割分担について共通理解を深めるようにしましょう。絵・うえかな