天理時報2021年8月22日号6面
教えに基づく〝心の教育、求めて第63回「道の教職員夏の集い」オンラインお道の信仰者から成る「道の教職員の集い」は7日、第68回「道の教職員夏の集い」をオンラインで開催した。この集いは、教育現場で学生・生徒の心を育てる具体的な教育実践のあり方を研鑽するとともに、教えに基づく教育について学び合う場として毎年開かれているもの。昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって開催を見送ったが、今年は「お道の教えを職務に生かす」をテーマに、初のオンライン形式で実施。全国各地から2人の申し込みがあった。開会あいさつに立った松村登美和布教部長は、親神様の教えを自分自身の生きる指針として常に心に置き、どんな場面においても前向きに勇んで勤めることが大切と話した。続いて、西浦忠一本部員が「丹精に必要な心と言葉と行い」と題して登壇。人を育てるとき、まずは自分自身が相手の心の居場所になることが肝心と述べた。そのうえで、常に教祖の御心に思いを馳せ、ひながたを学ぶこと、そして相手に頼ってもらえるように、絶えず心を掛けて気軽に相談しやすい空気を常日ごろか醸し出すことが重要なポイントであると語った。この後、映像作家であり、学習塾「早瀨道場」塾長を務める早瀨憲太郎さん(教会本部ようぼく)が、手話による教育講演を行った(写真)。彰父子共に献血100回「金色有功賞」授与愛知の溝口理一さん誠治さん一宮市の溝口理一さん(65歳・三ノ宮分教会長)と息子の誠治さん(34歳)は先ごろ、赤十字事業の発展への功績を認められ、日本赤十字社金色有功賞を授与された。同社は、献血に協力している個人・団体の功労に対して表彰制度を設けている。この表彰は、献血を100回以上行った人に贈られるもの。理一さんは、天理高校生のころから48年にわたって献血を続け、5月までに115回達成。一方の誠治さんは、15年間で130回達成した。理一さんは「私も息子も、かしもの・かりものの教えを胸に、だすけの思いで献血に協力してきた。これからも年齢上限まで続けていきたい」と話している。(愛知・寺町社友情報提供)読者のひろば子供連れで戸別訪問岩瀬生衣(41歳・金沢市)11年前、結婚を機に、夫婦で上級教会での住み込み生活を始めました。最初は炊事や教会の敷地内の掃除など、慣れない御用に苦労しました。さらに、上級教会ではにをいがけ活動に力を入れていたことから、私も教友に連れられて、にをいがけに出させていただくようになりました。戸別訪問の経験が全くなかったので、当時は訪問先で「天理教という言葉を聞いた途端に、冷たくされるのでは」と、いつも不安を抱えていました。ある夏の日のこと。断られ続けて落ち込んでいるときに出会っ訪問先のおばあさんが、「暑い中ご苦労さま」と温かい言葉をかけてくださったのです。そのひと言に、いままで味わったことのない喜びと元気が湧いてくるのを感じました。その後は「もう一軒、もう一軒」と、喜び心いっぱいに歩かせていただきました。毎日続けるなか、何度かこのような〝ご褒美〟を頂戴し、いつしか自信をもって歩けるようになりました。さらに3年ほど前、上級教会の会長さんが講話などで戸別訪問の実動を強調して呼びかけておられたことから、忙しい日でも1日1回は必ず歩かせていただこうと心に定めました。当時、まだ小さかった子供たちが心配でしたが、毎日取り組ませていただきました。最近では、おたすけ先をご守護いただき、大きくなった子供たちと一緒に歩いています。こうして親子でにをいがけができるようになったのは、親神様・教祖が、時旬に応じて成人の道へとお導きくださったおかげです。子供たちもにをいがけ・おたすけのできるようぼくへと育つよう、これからも、親神様・教祖にお荒れして、この道を歩んでいこうと思っています。人と関わる知恵カウンセリングエッセー金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長「満足型」集団を目指す教育心理学者の河村茂雄博士は、子供による自治的活動によってルールが定着し、リレーション(情緒的なふれあいのある人間関係)が育まれている学級を「満足型」と呼んでいます。満足型では、子供の学習意欲が高く、学力の定着も良好です。また、仲間づくりや集団活動に対する意欲がとても高く、いじめや不登校が生じにくい学級でもあります。満足型集団を育成するには、まず集団内にルールを定着させる必要があります。ルールと言うと個人の自由を奪うものだと思う人がいるかもしれませんが、ルールとはむしろ個人の自由を守るためのものです。私たちは異なる感じ方、考え方、価値観をもって共に暮らしています。一部の人だけではなく、すべての人の安心・安全を守るためには、共有されたルールが必要です。そうした枠の中で守られてこそ、私たちは自由な生活を謳歌できるのです。よって、集団のメンバーが自由に素直な気持ちを伝え合うことができる関係を築くためには、ルールの定着が前提条件となります。集団のリーダーは、ルの定着具合を見ながら、徐々にメンバーに「手綱」を預け、メンバーによる自治的活動を促していきます。その際、相手の話を聴く②仲間を認める③自分の思いを語る――という流れで人間関係を育てていけば、集団のリレーションは徐々に深まっていくでしょう。リレーションが深まった集団では、外枠としてのルールがなくても、互いを配慮するマナーや心配りが見られるようになります(ルールの内在化)そうすると、安心・安全の風土が一層広がり、その中で本音と本音の交流が促され、ますますリレーションが深まっていくという好循環が生じます。こうした集団では、メンバ1同士が切磋琢磨する相互作用が生じます。互いを認め合い、良いところは取り入れようとするので、一人ひとりの成長が促されます。また、課題が生じたときでも、メンバが支え合うことで、それを乗り越えようとします。このように個人としても集団としても成長できるのが満足型集団です。これは子供だけでな大人も同様です。満足型集団を目指しましょう。絵●うえかな