天理時報特別号2022年3月号8面 2022年3月1日 この記事を読むにはJavaScriptを有効にする必要があります。ブラウザの設定からJavaScriptを有効にしてください。 JavaScriptを有効にする方法を確認する yamanobenomichi_kokoronokei山の辺の道心の景二上山の夕景と古人の悲しみうつそみの人にあるわれや明日よりは二上山を弟背とわが見む(『万葉集』)「この世に生きる私は、明日から二上山をわが弟と思って過ごすのでしょうか」古来、神聖な山とされてきた二上山。頭は、この山に葬られた弟を悼む姉の歌だ。弟の名は大津皇子。天武天皇の第3皇子で優れた人物だったが、謀反の疑いを掛けられ自害。〝悲劇の皇子、として歴史に名を残している。姉は大伯皇女。初代斎王として伊勢神宮で奉仕中に、弟の事件が起きた。一説に謀反は虚偽で、皇太子・日並皇子の母である鶴野讃良皇后(持統天皇)の謀略とも。真実は分からない。この時代は資料が乏しく、謎はいつまでも謎のままだ。一つだけ確かなことがある。1991年、飛鳥池遺跡から「大伯皇女宮」と記された木簡が出土。この歌の主は実在し、飛鳥の都に住んでいた。写真左奥に見えるのが二上山。彼女も、この夕景を眺めただろうか。(J)撮影場所:天理市竹之内町PhotobyHideharudoyusha_phototeam親里の四季の写真を発信しています。