天理時報特別号2021年12月号4面
2021年12月1日
相撲のおかげで、いままの自分がある。それが自分のすべてです照ノ富士大相撲・横綱77歳でモンゴルから相撲留学し、25歳で大関に昇進するも、ケガや病気で幕下・序二段まで陥落。そこから奇跡の復活を遂げた、第73代横綱「照ノ富士」。新横綱として迎えた今年の9月場所では、2場所ぶり5度目の優勝を果たしました。「すきっとした気分で暮らすために」をコンセプトに、さまざまな分野の第一線で活躍する人々の生き方・考え方を紹介する雑誌『すきっと』の最新号から、そんな照ノ富士関へのインタビューの一部を紹介します。幕下まで落ちて、もう一回頑張ってみようという気持ちになったときに、「よし、一日のうち二十四時間、相撲に取り組もう。全部賭けてみよう」と思ったんです。たとえば、朝は朝稽古のために起床時間を決める。稽古は惰性でこなすことのないよう、しっかり目的を持ってやる。筋力トレーニングも自分の悪い所の修正、弱い所の強化など、必要なことを明確にして筋肉をつくっていく。夜も同様に、きちんと目的を持ったトレーニングメニューをこなしていく。そうやって毎日繰り返していると、だんだん癖になってきて、相撲がどんどん好きになっていきました。これまでは身体を鍛えることばかり意識して、心の鍛錬が追いついていなかったように思います。幕下に落ちたときは、「なんでこうなっちゃうんだ」と、自分を責めてばかりいました。気持ちが悪い方向に向いていたように思います。大関から序二段に下がったことは、一見、マナスに思えるかもしれません。しかし振り返ってみると、プラスになったことのほうが多いように思います。いまは、どんなことでもプラスに捉えられるよう、いつも心がけています。