天理時報2022年10月19日号3面
【本番を想定し実践重ねて – にをいがけ研修会】布教部布教二課(冨松基成課長)は9月26日午後、「にをいがけ研修会」をおやさとやかた東右第1棟で開催、22人が参加した。これは、にをいがけの本番を想定した戸別訪問や路傍講演、チラシ配りの実践を通して、ようぼく・信者の布教活動を後押しすることを目的に、5年前から開かれているもの。当日は、にをいがけ実動に向けたさまざまなワークを体験できる五つのコースを準備。参加者は、その中から二つのコースに取り組んだ。その一つ、「チラシを読んで出かけよう・カードでにをいがけ」は、用意されたチラシやカードを用いながら、自分の思いや考えを伝える力を養おうというもの。参加者は、チラシの内容を10秒以内にまとめて発表したほか、専用のカードを使ってチラシを手渡しするときや訪問を断られたときのシミュレーションを重ねた。参加者の一人、髙橋ひろみさん(53歳・船三咲分教会教人・天理市)は、4年前からポスティングや路傍講演などを地道に続けている。「研修会では、初歩的な事前準備から実践的な対応まで、丁寧に教わることができた。また、目標を持って教祖140年祭の年祭活動へ向かおうとしている人たちと出会い、大きな勇みをもらった。今回学んだことを生かし、いままでよりも一歩踏み込んだにをいがけを意識していきたい」と語った。, 【創立130周年記念祭 – 日野大教会】日野大教会(宇野義明会長・滋賀県日野町)は9月24日、創立130周年記念祭を執り行った。同大教会では、記念祭に向けて「さあ たすけの旬たすかる旬」をスローガンに、「別席者1千名をおぢばへ」「よろこびの種を運ぼう」を活動目標に掲げ、一手一つに取り組んできた。当日は台風一過の秋晴れのもと、感染症対策を徹底し、おつとめ奉仕員、教会長夫妻、教会長後継予定者、布教所長による代表参拝の形式で執り行った。祭典では祭文奏上の後、真柱様のメッセージを、宇野会長が代読。続いて、おつとめが陽気に勤められた。あいさつに立った宇野会長は、記念祭へ向けた活動に対し、一同にねぎらいとお礼の言葉を述べたうえで、「教祖の御教えを深く求め、教会の成り立ちと当時の人々の思いを振り返っていただきたい」と語った。そのうえで「教祖140年祭に向かって、教祖の道具衆として手を取り合い、新たな『日野の道』を、楽しくうれしく歩んでいこう」と呼びかけた。なおこの日、記念品「みかぐらうた(注釈付)」および『日野大教会略史「元をたずねて」』を刊行した。(日野大・髙橋社友), 【新研究が迫る人類進化の謎 – 視点】「我々はどこから来たのか我々は何者か我々はどこへ行くのか」。フランスの画家、ポール・ゴーギャンの代表作のタイトルだ。この人類永遠の根源的問いに、一つの手がかりを与える画期的な発見・研究がある。2022年のノーベル生理学・医学賞は、「古ゲノム学」という新分野を確立したスバンテ・ペーボ教授に授与された。およそ4万年前に絶滅したネアンデルタール人の古代の骨から抽出したDNAの解析・再構成に成功し、現生人類ホモ・サピエンスと絶滅した古代人類の関係や、人類進化の謎の一部を突きとめたことなどが受賞理由とされる。その成果の一つに、同時代に共存した第三の古代人類、デニソワ人の発見も含まれている。私たちの祖先は、かつて欧州にいたネアンデルタール人や、アジア・オセアニアへ進出したデニソワ人とそれぞれ生活圏を共にし、交配し、両者の遺伝子の一部は現代人に受け継がれていると明らかにした。そして日本人も例に漏れず、両者由来の遺伝子を持つ人が少なくないことも、ペーボ教授は指摘している。さらに驚くことに、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクの高低に、ネアンデルタール人由来の遺伝子群が関係していることも判明、世界に衝撃を与えた。日本人の場合、コロナの“重症化遺伝子”はほとんど持っておらず、逆に“予防遺伝子”を約3割が持っているという。古代人類の免疫システムが現代人に少なからず影響していることを、今回のパンデミックは図らずも証明するかたちとなった。こうした新たな発見と研究成果は、人類の進化に対する理解の枠組みを大きく変えようとしている。ところで、お道の教えでは進化という用語は使われないが、主に「心の成人」という文脈で人間としての成長や成熟を説く。その目指すところは「陽気ぐらし」である。それは元初まりに、親神様が人間を創めかけられた思召であり、子供である人間が親の護りと導きを受け、末代かけて歩む究極の目標である。先のゴーギャンのひそみに倣うならば、「我々は陽気ぐらしをするために創造され、親神様の子供として、陽気ぐらしを目指して心の成人の歩みを進めていく」と言えようか。その元の親が、教祖に入り込まれ、この世の表に初めて顕現された「立教の日」が近づく。あらためて、さらなる心の成人を期し、陽気ぐらしに向かう“仕切りの誓い”を新たにしたい。(松本), 【共働きのため娘が寂しがる – 人生相談】Q. 夫婦共働きのため、小学校低学年の娘を学童保育に通わせているのですが、最近、娘が「お父さんとお母さんがいないと寂しい」とこぼすようになりました。娘にどんな言葉をかけてやるべきでしょうか。(30代女性)A. アドバイスを三つさせていただきます。まずは、子供との関わりの「量」を「質」で補うことです。これは、育みの行動で表すことができます。これを、五つの行動の頭文字からスケール「SCALE」と呼びます。「Support」(サポート)は、子供と一緒に過ごす中で必要に応じて助ける。「Care」(ケア)は世話取り。「Acceptance」(アクセプタンス)は思いを受け入れる。「Love」(ラブ)は、笑顔やスキンシップなど愛情を示す。「Encouragement」(エンカレッジメント)は、良い考えや行動を褒めて励ますことです。親が「育みの行動」を実践することで、子供は親から大切にされていると感じ、前向きな意欲が湧いてきます。子供と過ごす限られた時間の中で、バランスよく実行してみてください。二つ目は、学童保育への関心と協力です。学童の行事に積極的に参加して職員さんと良い関係を築き、何か手伝えることはないかと申し出てはどうでしょう。親と学童との信頼関係は、子供の学童への意欲的な参加を促します。最後に、親神様の十全のご守護を頂くため、日々の信仰実践を意識しましょう。たとえば、水のようにどんな所にも馴染み、合わせる心を持つなど、与えられた場所で陽気ぐらしを心がけてみてください。回答者:堀健一 (家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長)