天理時報2022年12月21日号6面
【人づきあいの基本 聴くこと・伝えること – 受講者募集】※新型コロナウイルスの感染状況によっては開催を中止する場合がございます。期日1月27日(金)会場おやさとやかた南右第2棟3階対象ようぼく(定員40名)内容講義、演習等受講御供1000円携帯品マスク、動きやすい服装、筆記用具締切1月15日(日)※詳細はこちら申し込み・問い合わせひのきしんスクール事務局(布教部社会福祉課内)〒632‐8501 天理市三島町1‐1TEL:0743‐63‐2314FAX:0743‐63‐7266Eメール[email protected], 【「常識」ってなんだろう – まんまる】四コマ漫画のもとになった「常識って何だろう」(Web<Happist>)は、下記URLから読めます。https://happist.net/oshie/iihanashi/18597, 【「古民家フォト甲子園」最優秀賞に – 岡山の清水旬一郎さん】倉敷市の清水旬一郎さん(高校1年、清水善則・明大分教会長の孫)は、先ごろ「第11回古民家フォト甲子園」(主催=一般社団法人全国古民家再生協会)の中高生部門で最優秀賞に輝いた。同コンテストは、地域に残る古民家や街並みの風景をテーマにしたもの。今年は、中高生の写真部門に全国から195点の応募があった。この作品は、倉敷市大畠の高台にある同教会から撮影したもの。タイトルは「自慢の場所からのベストショット!」。瀬戸内海を背景に、瓦屋根の古い民家が密集する風情ある港町を切り取った一枚だ。最優秀賞に選ばれた清水さんの作品審査員からは「甍が並ぶ古民家の魅力的な港町、その奥に見える瀬戸内海の島々が美しい。撮影した高台の場所も、きっと瓦屋根の立派な古民家なのでしょう。視点と構図が良く、空の表情も素晴らしい」との講評を受け、岡山県内初となる最優秀賞を受賞。表彰式は清水さんが通う高校で行われ、表彰状と作品のパネルが贈られた。清水さんは「教会から見える美しい風景を多くの人に知ってもらえてうれしい。また今回、地元新聞にも取り上げていただいたことで、教会の信者さんにも喜んでもらえた」と話した。(明和大・山尾社友情報提供), 【内なる恐怖 – よろずの美の葉】先日、同業者と担当編集者さんと女3人で旅行に行った。いま話題の全国旅行支援を申請すると決まり、編集担当さんがその書類を持参してくれた。喫茶店に集まり、向かいの席の彼女に指示されるまま、住所・氏名を書き入れる。「次に宿泊先の名前です。漢字でおんやど」「はい、御宿」「からく。『か』は『カサク』の『か』です」はいと応じつつ、わたしは内心、「変な名前だなあ」と首をひねっていた。とはいえ、担当さんが間違えるわけがない。言われるがまま「寡作」の「寡」と記入した途端、彼女がぶっと吹き出した。「作品数が少ない寡作じゃありません。佳作です。良い方の作品!」「あっ、なるほど。道理で!」あわてて「佳」と書き直したが、宿に向かう道中、わたしはずっと「寡作」について考えていた。物書きにとって、寡作は決して褒め言葉ではない。無論、一作を仕上げるのに大変な尽力が要り、結果、寡作になってしまうことはあろう。だが待ってくださる読者がおいでになる以上、それを克服してこそのプロ。ただ、わたし自身、調べ出したら止まらぬ気性だ。下調べに時間がかかり、なかなか原稿が仕上がらない寡作な作家になったらどうしよう、それで出版社にご迷惑をかけたら――との恐怖は常に感じている。「寡作」と聞き取ったのは己の恐れゆえなのだ。思えば古今東西の怪談にて、悪事に手を染めた者は彼を恨む存在に簡単に気づく。鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』において、民谷伊右衛門は自身が手にかけた妻のお岩と下男の小仏小平の亡霊を、新たに娶った妻とその父の上に見出し、二人を殺害する。エドガー・アラン・ポーの『黒猫』では、殺した黒猫の代わりに飼い始めた猫の毛に変じた模様ゆえに、主人公は発作的に猫を殺そうとする。無論、彼らの体験は本来、この世の論理では説明のつかぬ理由に基づくものだろう。ただ何の良心の呵責も恐怖も覚えていなければ、彼らはどんな不思議が起こっても取り乱さなかったはずだ。人は周囲の様々を認識する時、すでに自分の中にある感情によって、情報にふるいをかけているのだろう。だとすれば何を見、何に気づくかということは、それ自身が自分を映す鏡。わたしは自分の認識以上に激しく、「寡作」となることに恐怖しているのかもしれない。ならば旅行になぞ出かけず、黙々と仕事のみに取り組めばいいのだが、そういうわけにもいかない自堕落さもまたわたしなのだ。こればかりはしかたがない。作家 澤田 瞳子