共に見上げる月 – 成人へのビジョン9
おつとめ衣の裾を破ってしまいました。翌日は自教会の祭典日です。 「ごめん、裾破っちゃった! 直せる?」「また? この忙しいときに!」。妻の言う通りです。そこで、次のように言ってみました。 「ねえ、仮に・・・
おつとめ衣の裾を破ってしまいました。翌日は自教会の祭典日です。 「ごめん、裾破っちゃった! 直せる?」「また? この忙しいときに!」。妻の言う通りです。そこで、次のように言ってみました。 「ねえ、仮に・・・
社会学者・見田宗介氏が4月に亡くなりました。弟子の大澤真幸氏が、初めて見田氏のゼミを受けたのは18歳のときでした。 「私はそのとき、心底から納得した。生きることと学問することとはひとつになりうる、と。・・・
私たちは、この信仰の先に何を見るのだろう? 信仰が報われたと感じるのは何によってだろう? 「ご守護」だろうか。「奇跡」だろうか。 2007年、がんのため24歳で生涯を閉じた女性の最後の1カ月間を収めた・・・
夏休みの宿題に取り掛かるのは、いつも決まって始業式の直前。終わらない宿題の山を前に、かつての僕は泣きながら取り組むのでした。 同じ宿題でも、初日に終わらせる子、計画的にこなす子、慌てるはめになる子など・・・
感情ではなく理性に基づいて合理的に行動する人を、合理主義者といいます。無駄を排して効率を求める姿は有能に映りますが、一方で冷たい印象を与えることも。感情を持つ人間は、多かれ少なかれ不合理な存在で、すべ・・・
「かみさまがねがいをかなえてくれた!」。そう言って5歳の娘は跳びはねました。いつも決まって、おままごとをして遊ぶ娘に、妻がおもちゃのレジをプレゼントしたのです。 「わたしねー、ずーっとかみさまにおねが・・・
正しいことでも、人に言われたら腹が立つこと、納得できないことがあります。頭では分かっていても、「あんたに言われたくない!」となってしまう。「何を言うかではなく誰が言うかが大事」とは、多くの人が実感をも・・・
可児義孝 松尾芭蕉が好きです。といっても俳句ではない、彼の俳論が好きなのです。のちに「俳聖」と呼ばれる彼は、当時の俳壇から独り離れ、新しい道へと進みます。そこは既存の尺度では測れない新たな領域。その価・・・
可児義孝 僕はもう、どこにも入学することがありません。卒業することも。息子と娘にはこれから先、いくつもの入学と卒業が控えています。ある課程を終え、次のステージへと進む。その都度、教科書も、先生も級友も・・・