手嶋龍一

• いまこそ「藤野先生」を – 手嶋龍一のグローバルアイ8

  中国にあっては時々の権力者が歴史を綴ってきた。現代とて例外ではない。毛沢東は大長征を経て延安に根拠地を築き、ついに抗日戦に勝利した。中国共産党は1945年に「歴史決議」を採択し、毛沢東路線の正しさを宣･･･

  2021年12月1日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 真の政治指導者とは – 手嶋龍一のグローバルアイ7

  政治指導者の見立てほど難しいものはない。たとえ権力の絶頂にあって国民から熱狂的に支持されていても、時が過ぎてみると誰にも顧みられないひともいる。政治のリーダーを選ぶ側も、選ばれる側も、やがて歴史の厳し･･･

  2021年11月3日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 対中国包囲網の時代 – 手嶋龍一のグローバルアイ6

  この年の秋は「海洋強国」を呼号する中国を封じる包囲網が相次いで出現した――後世の歴史に2021年の9月は、そう記されることになるだろう。 まず9月なかば、アメリカ・イギリス・オーストラリアは、新たな三･･･

  2021年10月6日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• アフガンの悲劇、ニッポンの危機 – 手嶋龍一のグローバルアイ5

  あの未明にかかってきた電話は、いまも鮮明に憶えている。アフガニスタンの首都カブールに多国籍軍が突入しつつあり、あと5分後に生放送を――。ワシントン支局前のホテルで仮眠をとっていた筆者は、とっさにベッド･･･

  2021年8月29日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 憧れの星、大谷翔平 – 手嶋龍一のグローバルアイ4

  『銀河鉄道の夜』――この作品が生まれた岩手県花巻は、宮沢賢治と大谷翔平のふるさとだ。花巻東高校から日本ハム・ファイターズを経てメジャーリーグ、エンゼルス入りした大谷翔平はいま、日米の少年少女にとって憧･･･

  2021年7月25日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 民の力、いまこそ – 手嶋龍一のグローバルアイ3

  コロナ禍に遭遇したニッポンは、国家システムを十分に機能させ立ち向かっていない――前回のコラムで、そう指摘した。欧米の先進国にはいま、コロナ・ワクチンが大量に溢れつつある。米英両国は、途上国向けにワクチ･･･

  2021年6月20日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 「国家」がうまく機能しない！- 手嶋龍一のグローバルアイ2

  「昨年度だけで幹部職員が30人もやめていきました。新年度になっても若手の退職申し出が止まらない。先ほどまで皆で説得に努めていたのですが……」 大学院で指導した教え子の結婚式で隣り合った巨大官庁の官房長･･･

  2021年5月9日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一

• 米中対立のはざま – 手嶋龍一のグローバルアイ1

  台湾海峡のうねりが徐々に高まっている。米中の対立が厳しさを増し、国際政局の波がここに及んでいる。一片の外交文書だけで地域の平穏を保てるわけではない。それでも1972年に米中が交わした「上海コミュニケ」･･･

  2021年4月11日手嶋龍一のグローバルアイ手嶋龍一