時報俳壇(2024年9月4日号) – ふじもとよしこ選
下駄履いて橋のたもとへ川開東京都 吉田柳哲 甚平やポーカーフェイスの世の憂い横浜市 番家達也 青空を擽るごとし合歓の花今治市 仙波絹子 甘露台へそそぐ金色夏至のぢば天理市 北 をさむ 毎日が梅干のある・・・
下駄履いて橋のたもとへ川開東京都 吉田柳哲 甚平やポーカーフェイスの世の憂い横浜市 番家達也 青空を擽るごとし合歓の花今治市 仙波絹子 甘露台へそそぐ金色夏至のぢば天理市 北 をさむ 毎日が梅干のある・・・
ときめきを求めて暮らす夏隣名古屋市 伊園三郎 棟上げの槌音高し桜舞う柳井市 冨山栄子 麗かや飛行機雲のほどけゆく横浜市 及川秀代 降り立ちて囀り聞こゆ無人駅和歌山市 西澤喜久治 春宵の市電迎へる橋灯り・・・
初鏡心定めを確かめし名張市 霧道三明 世の中の風になびかずちゃんちゃんこ横浜市 番家達也 南国に生れし小さき雪だるま愛媛県 中山富貴 地球てふ命の方舟寒卵近江八幡市 若林白扇 芥呑み初雪清し朝づとめ甲・・・
年新た燃ゆる心を年祭へ豊川市 菊地美智代 一れつに早く平和を明けの春愛媛県 中山富貴 きりり締め教服新た年新た今治市 仙波絹子 ひながたの一念込めし元旦祭東京都 坂田鏡介 隠岐望む因幡の国の初日の出鳥・・・
燈台を照らす良夜となりにけり鳥取県 野間田芳恵 直角に水を切り分け新豆腐近江八幡市 若林白扇 卓上に一つ逃げ出す衣被東京都 吉田柳哲 北へ行く夜汽車発つ間の走り蕎麦札幌市 田森つとむ 秋澄めり神名流し・・・
素直なら別の人生ねじり花横浜市 番家達也 新茶とて土間でもてなす大和かな天理市 北をさむ 夏に入る影に光に人沸いて広島市 田中典子 生かされて生くる一日や沙羅の花大津市 平井紀夫 風鈴の揺るるに任すメ・・・
よろこびの種を蒔かねば春の土豊川市 菊地美智代 手を離れ子の夢運ぶ紙風船横浜市 番家達也 ひたすらに歩く遍路の笠光る今治市 仙波絹子 理の運び松の芯立つ教祖殿天理市 北をさむ 春灯やはえでのつとめ厳か・・・
楽しみは節に芽の出る冬木かな堺市 加藤恵秋 自在鍋ゆれ天窓の雪明り岐阜県 安江智津子 戦ある地球を捨てず春を待つ東京都 吉田柳哲 春近し潮満ち来る能舞台大津市 平井紀夫 羽子板市きりりお目見え団十郎横・・・
読初は「諭達」を母へ音読す札幌市 田森つとむ 教祖に喜び語る初日記千葉県 樋渡忍 年祭へアルプス白き大旦飯田市 本島美紀 書初や初心にもどるいろはうた今治市 仙波絹子 今まさに三年千日初づとめ横浜市 ・・・
天高しをやの声受く秋大祭箕面市 志賀道雄 松茸やそえ文までも香を濃くし秋田市 高橋重雄 名月の神苑照らす旬の声吹田市 楓芳雄 月一度子へ書く便り小鳥来る札幌市 田森つとむ 桐一葉さずけ合ふ日々二人きり・・・
礼拝場祈る頭に南風貝塚市 守行富士子 風鈴の数だけ丸き宇宙あり天理市 中山富貴 西見ればおぢば恋しく夕焼雲豊川市 菊地美智代 蹲居の水に私語あり杜若天理市 山田実 水打って銀座に風の生まれけり東京都 ・・・
教祖の口伝ひもとき花むしろ秋田市 髙橋 重雄 だぶだぶの制服眩し豆の花京都市 西 加代子 春だいざ地場を目指して四万歩門真市 傳石 敏治 新しき命や嬉し蕗の薹天理市 北 をさむ 石垣に藩の刻印鳥交る東・・・
神殿の寒さ忘るる祈りかな大津市 平井紀夫 鳴り物のリズム軽やか春隣堺市 加藤恵秋 季語と知り妻は柚子湯を立てにけり江別市 杉山忠和 恵方道杖の一歩の向くところ鳥取県 野間田芳恵 吾の干支の七度めぐりて・・・
心定め帯にはさみて元旦祭旭川市 藤崎実 信じきるおぢばのありて去年今年横浜市 番家達也 元旦祭世界平和を祈る朝名古屋市 伊園三郎 遠富士や千切れんばかり凧揚がる横浜市 中尾砂江 東雲に浮かぶ大橋初日の・・・
締め切り12/6(月) 応募方法●歌壇か俳壇のいずれか一方をお選びのうえ、新年に関する短歌3首もしくは俳句3句までご応募ください。●住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号を必ずお書き添えください。本名・・・
もとほるや灯火親しむ本屋街埼玉県 金谷武 拍子木の音色変わりし今朝の秋堺市 加藤恵秋 薪を割り清貧なれど紅葉酌む旭川市 藤崎実 神泉の湧きくる音に萩の風大津市 平井紀夫 古辞書に母の棒線秋灯下尼崎市 ・・・
ぢば青葉てをどりの影くっきりと箕面市 志賀道雄 早苗田に青垣映すご祭典天理市 北をさむ 青銅の甍一閃夏燕奈良県 松村ヒロ子 糸満の碑なぞる白日傘札幌市 田森つとむ 白靴やポエム一つも作りたし横浜市 番・・・
万歩計の0に春風日本橋横浜市 番家 達也 合格子へ別席を説く神の前大津市 平井 紀夫 風光る浜街道の渚形明石市 石田 史枝 飛花落花園児の列を解き放つ横浜市 中尾 砂江 時満ちて霏霏たる桜やかた前天理・・・
・募集要項のお知らせ 本紙の紙面刷新に伴い、今年度から「時報歌壇・時報俳壇」もリニューアルします。 歌壇・俳壇ともに、掲載日程は、5月、8月、11月、翌年2月の年4回となります。俳壇については、5月は・・・