新春俳壇(2024年1月3日号) – ふじもと よしこ選
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年新た燃ゆる心を年祭へ
豊川市 菊地美智代
一れつに早く平和を明けの春
愛媛県 中山富貴
きりり締め教服新た年新た
今治市 仙波絹子
ひながたの一念込めし元旦祭
東京都 坂田鏡介
隠岐望む因幡の国の初日の出
鳥取県 野間田芳江
拍子木がキーンと元朝晴れ上がる
滝川市 家納千世子
あらたまの年の朝の地場に立つ
福島県 佐久間秀男
生かさるる喜び込めて元旦祭
名古屋市 伊園三郎
初硯みかぐらうたを前に置き
江別市 杉山忠和
大晦日今夜の湯船草津かな
堺市 加藤恵秋
手を繋ぎ元旦祭へ爺と婆
札幌市 田森つとむ
新春や雅楽の調べ粛々と
柳井市 冨山栄子
真白の天理ラガーのひと繋ぎ
名張市 霧道三明
大旦生花の松の凛として
観音寺市 川上隆子
庭に香や父の作りし注連飾
二戸市 高屋敷節子
初春や凛と手踊り立ち姿
水戸市 富田直子
辰年は腹を立てずと初日記
東京都 吉田柳哲
やれ嬉しみかぐらうたや今朝の春
秋田市 高橋重雄
しゅくしゅくざくざく参道初詣
奈良県 松村ヒロ子
伊達巻の焼き加減みて元旦祭
旭川市 藤崎 実
教祖に会いに行きます初おぢば
千葉県 樋渡 忍
白味噌と定めし雑煮四十年や
門真市 傳石敏治
燈台が富士にかわりて初明り
横浜市 及川秀代
日本人でよかったなあ筆始め
埼玉県 金谷きよ
孫とのすごろくに負けし苦笑い
北九州市 石井喜代美
新春選者詠
教祖の足跡辿る恵方道
次回は、1月末までの到着分から選句。投稿は冬の季語(11、12、1月)を用いた俳句3句まで。お名前(ふりがな)、電話番号、住所を付記のうえ、下記までお送りください。
〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号「時報俳壇」係
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