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歌壇

【 18件 】
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  • 時報歌壇(2024年2月28日号) – 植田珠實選

    施設へと覚悟を決めて入所して第二の家庭始まりました所沢市 三上理恵子 心してつぶさに仕草を見守りぬ障がいの子らの素直さ愛し秋田市 高橋重雄 緑濃きみずなの御節いただきぬ となりの幼「おちるがおいちい」・・・

  • 新春歌壇(2024年1月3日号) – 植田珠實選

    曲がりても十指は己の宝物 去年も今年もともに生きぬく石川県 岩城康徳 元日の改札口にあふれくる人みな家のぬくもりを曳き呉市 月原光政 我が足で長き回廊歩きたし車椅子で行く親里やかた甲賀市 岨中幸男 三・・・

  • 新春俳壇(2024年1月3日号) – ふじもと よしこ選

    年新た燃ゆる心を年祭へ豊川市 菊地美智代 一れつに早く平和を明けの春愛媛県 中山富貴 きりり締め教服新た年新た今治市 仙波絹子 ひながたの一念込めし元旦祭東京都 坂田鏡介 隠岐望む因幡の国の初日の出鳥・・・

  • 時報歌壇(2023年11月29日号) – 植田珠實 選

    おつとめの兄の形見のおふでさき兄がぐぐぐと近づいてくる福山市 藤井光子 恋文のやうに幾度も読みかへす検診表に動悸波打つ呉市 月原光政 おやさとの銀杏並木は陽をおほひ信号の青ひときは青し橿原市 神谷和美・・・

  • 時報歌壇(2023年8月23日号) – 植田珠實 選

    ぢぢばばと担いだ土持ちひのきしん冷たい麦茶とカレーライス玉野市 藤原良用 生かされて子等(ら)と帰りし初夏の地場 子供の如く頭(こうべ)を垂れる狭山市 平本トミ子 賑やかなおぢばの夏の祭典に集う童の歓・・・

  • 時報歌壇(2023年5月31日号) – 植田珠實 選

    ベランダに朝夕睦むイソヒヨドリにどう伝えよう引越しのこと大津市 中山美智代 ラジオよりノルウェー民謡流れきてどこか「与作」に似て口遊む所沢市 岡田陽一 小駅出て聞き覚えある江州弁ぽあんぽあんとたんぽぽ・・・

  • 時報歌壇(2月22日号)- 植田珠實 選

    老いゆけば生きる世界はせばまれど見よ大空へ飛び立つ鳥を横浜市 及川秀代 サンドイッチを作る仕事が決まりたる妻はカレンダーに〇を付けゆく神戸市 足立國雄 節電で暮らしは昭和へバックするコタツ、半天、少し・・・

  • 新春歌壇 – 植田珠實選

    厳かのかぐらてをどり横隔膜を震はせ唱ふあらたまの春伊勢原市 宇佐美正治 この年は我の生まれし兎年 元気に歩き飛び跳ねる年福山市 藤井光子 佳きことのありてピアスの穴あける 八十三歳の春はかろやか高槻市・・・

  • 時報歌壇(11月23日号)- 植田珠實 選

    海色のスニーカー買う僕たちの小樽で遊ぶ約束のため北海道 堀善道 十五夜に近所を回る子らのいてお芋とお菓子を庭に供える熊野市 福山久美子 入院の夫の付き添い許されぬ最期も会えずコロナに負けて鳥取市 西村・・・

  • 時報歌壇(8月31日号)- 植田珠實 選

    鳥のうたラジオに流れウクライナの空につながるマンションの窓呉市 月原光政 負け蛍金糸のやうに落ちてくるなれど合戦しづかにつづく能登町 岩城康徳 物置に夫の杖が残りおり心のこして捨てがたかりし福山市 藤・・・

  • 時報歌壇(5月25日号)- 植田珠實 選

    子、孫らのかけくるメールあたたかく今宵の糧にいだきてねむる尾道市 福島悦子 春の日にあのやさしげな眼差しに見守られている遠き空から福山市 藤井光子 笑みながら二つに割った餡パンの大きな方をくれた母さん・・・

  • 時報歌壇(2月23日号) – 植田珠實 選

    春を待つ畝々霜の薄化粧どことなく亡き母に似ている鴻巣市 三浦忠裕 人間の条理ひとすじ生きた医師 中村 哲の利他なる精神呉市 月原光政 冬天へ齢わすれてハーモニカに湧き出す歓喜バッハを吹けば伊勢原市 宇・・・

  • 新春歌壇(1月5日号) – 植田珠實 選

    あら玉の年を頂くよろこびに九十八歳さづけ取り次ぐ東京都 小松孝 卒寿越え会いし事なき初春の知らない私に逢える楽しみ伊勢原市 宇佐美正治 新春の改札口にあふれくる人みな家のぬくもりを曳き呉市 月原光政 ・・・

  • 時報歌壇(11月24日号) – 植田珠實 選

    巣ごもりによきかと受けし神様の御用の白衣十着を縫う名古屋市 伊藤紘美 寂しきは野菜作りを止めしあと荒れた畑の草を取ること日立市 高岡とみえ 挨拶され思わずあくびで返すなんてはしたなかったマスクでよかっ・・・

  • 時報歌壇(8月22日号) – 植田珠實 選

    哮えている口の形に見ゆるなり自粛の部屋に咲くアマリリス東村山市 加藤八重子 障害児支援事業所を手伝いて見守る吾が癒やされていく玉野市 藤原良用 コロナ禍で誰にも会えぬ日がすぎて一人淋しく膝をかかえる京・・・

  • 時報歌壇 植田珠實 選(2021年5月30日号)

    餅肌の手指まわして「好き」「たのしい」曾孫は園で習いし手話する尾道市 福島 悦子 九十七歳「ありがタイ推進運動」励みつつ現役ようぼくさづけ取り次ぐ東京都 小松 孝 平凡な一日が過ぎありがたし優しき言葉・・・

  • 「時報歌壇・時報俳壇」リニューアル

    ・募集要項のお知らせ 本紙の紙面刷新に伴い、今年度から「時報歌壇・時報俳壇」もリニューアルします。 歌壇・俳壇ともに、掲載日程は、5月、8月、11月、翌年2月の年4回となります。俳壇については、5月は・・・