伝統校・明治大学ラグビー部監督に天理出身の元ラガーマンが就任 – 話題を追って
2026・6/3号を見る
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天理中学校・天理高校ラグビー部OBの高野彬夫さん
100年の歴史を誇る大学ラグビーの伝統校・明治大学ラグビー部。昨年度の「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」では、7大会ぶり14回目の日本一に輝いた。連覇が懸かる今シーズン、同部の新監督を務めるのが天理中学校・天理高校ラグビー部OBの高野彬夫さん(42歳・新加茂分教会ようぼく)だ。天理で生まれ、明治大ラグビー部で主将を務めたのち、日本ラグビーの最高峰であるトップリーグ(現リーグワン)でプレー。現役引退後はコーチなどを務めるなか、2年前に古巣である同部にヘッドコーチとして招聘された。今春から、新監督としてチームを指揮する高野さんの姿を追った。
天理小学校2年のとき、「全国高校ラグビーフットボール大会」決勝に進出した天理高ラグビー部を応援するため“花園”へ。純白のジャージーを見て、天理高ラグビー部に憧れを抱き、「やまのべラグビー教室」で楕円球に触れた。また、その年の天理高の主力選手が明治大へ進んだこともあって、「明治でプレーしたい」との夢を持った。
天理中・天理高ラグビー部では、主にCTBとして活躍。チームとして3年連続で花園に出場した天理高時代、「健康であることは当たり前ではないと気づき、就寝前に『健康感謝』と口にしていた」と振り返る。
そして幼いころの夢を叶え、明治大へ。故・北島忠治元監督が唱えたスローガン「前へ」の理念を胸に、4年時には主将に就いた。
大学卒業後、トップリーグのクボタスピアーズで8年間プレーした。引退してからは同チームのアナリストやアシスタントコーチを歴任。3年前から時折、明治大へ指導に通うなか、神鳥裕之前監督から誘いを受け、一昨年、ヘッドコーチに就いた。
「根気強い指導」を徹底
ヘッドコーチ就任後、ディフェンス面の整備に着手。「守備におけるそれぞれの役割と、実行に移す責任を理解させることで、チームに守備へのこだわりを根づかせたかった」。
また、「一人のスター選手より、15人の結束が大事である」と常に選手たちに伝える。さらに、自身の経験をもとに「トップリーグの選手でも、一度の練習でフォーカスできるポイントは限られている。それは仕方のないことだから、何度でも同じことを言い続ける」ことを意識し、「根気強い指導」を徹底している。
コーチ就任から約2年。明治大は昨秋の「関東大学リーグ対抗戦」で5年ぶりのリーグ優勝を果たすと、大学選手権では、決勝で早稲田大学を下し、14回目の日本一に輝いた。
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そして4月1日、新監督に就任。早朝から行われる八幡山グラウンドでの練習では、高野さんもグラウンドに立ち、時に厳しく、時に和やかに選手に声をかける。
4月中旬、「関東大学春季交流大会」が開幕。明治大ラグビー部は5月27日現在2勝0敗。31日には、東海大学と対戦する予定だ。
就任に際し、「昨年の成功体験にとらわれず、15人のコンビネーションをもう一度つくらなければ連覇はない」と選手たちに語りかけた高野さん。「前任の監督たちが大切に受け継いできたことは変えずに、そこに自分が培ってきたラグビー哲学を落とし込んでいきたい。目標は、もちろん大学日本一。そこに向けて、チームが一つひとつ正しいプロセスを踏めるよう、全力を注いでいく」











