天理時報オンライン

身近な人に信仰を伝える努力重ね


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野中睦広(館山分教会教人・61歳 千葉県館山市)

昨年12月、ある先生から「過去の年祭活動での理づくりとして、早朝に十二下りのてをどりまなびを、三年千日が始まる3カ月前から前倒しして勤め続けた」と聞きました。これに大いに発奮して、早速、翌日の早朝から十二下りを始めました。

教会では、朝づとめの1時間前には掃除が始まります。私は、低い心で通れるようにトイレ掃除をしていますが、その前に十二下りを勤めることにしました。寒い冬の早起きは何よりも苦手です。それでも、続けていると心が勇んできて、気持ち良く一日をスタートできるようになりました。

思えば、10年前の年祭活動では、大教会の方針に沿い、なんとか別席者のご守護を頂こうと、1日3回のお願いづとめを定めて励みました。すると、不思議に別席者のご守護を頂くことが続き、年祭活動の年は明らかに、普段の年に増して教祖の力強い後押しがあると感じました。

昨年、コロナ感染がまだまだ収まらないなか、会長は、コロナ禍で地域の人同士が疎遠になりつつある状況を懸念し、教会で「こども食堂」を開催しようと決意され、人数制限をしながら月1回、教会の食堂で食べてもらう形で始めました。

試行錯誤のなか、地域の役を通してのつながりを生かして知人らに案内したところ、予想以上に来てくださり、そこから少しずつ参加者が広がっていく姿にとても驚きました。

そのとき「むらかたはやくにたすけたい なれどこゝろがわからいで」(四下り目 6)の一首がふと浮かびました。「むらかた」は「当時のお屋敷近辺の人々」を指しますが、信仰の拠点である教会や信仰家庭の周辺とも悟れると思い、「まずは教会周辺の身近なところから早くたすけたい」という神様の強い思いがあるようにも感じました。

年限を重ねながらもなかなか成人の鈍い私は、この旬に少しでも教祖に喜んでいただける姿に近づきたいと思っています。

コロナ禍もあり、久しくおぢば帰りをしていない方も多いので、まずはおぢば帰りをしてもらえるよう、信者子弟や身近な人に信仰を伝える努力を重ねていきたいと思います。

そして、おつとめを急き込まれた教祖の思いを感じ取りながら、月次祭等でまだおつとめを勤めたことのない方々にも、年祭までに一人でも多く勤めてもらえることを楽しみに、1日6回のお願いづとめも勤めながら、勇んで通らせていただきます。