ひながたの実践から得た“気づき”と喜び – ひのきしんデー参加者の声
ひのきしんデーの参加者の中には、さまざまな思いを胸に、ひながたの実践を心がけている教友が少なくない。各地の「デー」参加者に、教祖のひながたを地道に実践する中で得た”気づき”や信仰の喜びなどを聞いた。
“先を楽しみに”を意識して
富岡彰子さん(66歳・北開分教会教人・北海道函館市)
教会で毎月催される『稿本天理教教祖伝逸話篇』などの勉強会に参加し、教祖のひながたを学ぶ中で、教祖がどんな御苦労の中も先を楽しみにされる姿に、いつも感銘を受けています。
また、心を倒しそうになったときには、「きっと親神様が、この先もっと成人できるように心の入れ替えを促されているに違いない」と、“先を楽しみにする”ことで心が明るくなることを実感してきました。
教祖140年祭に向かう三年千日では、この“先を楽しみにする”ということを一層意識して、少しでも成人させていただいた姿を教祖にご覧いただけるよう、日々を過ごしたいと思います。
夫婦で教会に心つないで
曾根晃一さん(49歳・駿遠分教会教人・静岡県焼津市)
現在、介護職に就いている。介護の仕事では、人間関係などに悩むことが少なくない。そんなとき、教会へ日参する15分ほどの道中に妻と談じ合い、教祖のひながたに思いを馳せながら、自らの通り方を振り返っている。
その談じ合いの中で、「人間関係に悩むことによって、自分自身の心を育てていただいている」と、たんのうすることができている。そして、親神様・教祖への感謝の念が湧き起こってくる。
教祖のお言葉に「夫婦揃うて信心しなされや」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』92「夫婦揃うて」)という一節がある。これからも親神様・教祖への感謝を忘れず、夫婦で教会に心をつないでいきたい。
喜んでもらえる態度を心がけ
加藤順恵さん(69歳・弘形分教会ようぼく・松山市)
教祖は、お屋敷に帰り集う人々を温かく迎えられ、労わりの言葉をかけて、たすけられました。
私も、まずは相手に不足をさせないようにし、できるだけ人の良いところを探して温かい声をかけるように心がけています。
現在、自宅から歩いて15分ほどの所にある上級教会の朝づとめへの日参を続けています。また、上級教会の月次祭の前日には、子や孫たちに声をかけ、自主的に教会の掃除をしています。
このほか、近所でのリーフレット配りや、支部行事に参加する際には、人さまに喜んでもらえる心づかいや態度を心がけています。
この旬に、教祖のひながたを手本として、少しでも成人させていただきたいと思います。
ご守護の有り難さ伝えたい
髙畑伸彦さん(43歳・日之出分教会教人・福岡県北九州市)
これまでの人生の中で、命を落としてもおかしくない事故に2度遭ったが、どちらも奇跡的に軽いけがだけで済んだ。
その当時は「運が良かった」と思っていたが、母から信仰を伝えられる中で、ある日、親神様のご守護によって生かされたのだと気づいた。また、教祖の「あんたの救かったことを、人さんに真剣に話さして頂くのやで」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』100「人を救けるのやで」)とのお言葉から、事故を通して実感した「生かされている有り難さ」を伝えていくことが、私の使命だと思った。
以来、身近な人に「生きていることは、すごく有り難いことなんだよ」と伝えるよう心がけている。これからも、ようぼくの一人として、自分の運命を変えてくれた信仰を広く伝えていきたい。
心と行動の伴った実践を
平野勇次さん(27歳・応旬分教会ようぼく・広島県三原市)
現在、自教会の住み込み青年をしながら、平日は小学校の特別支援学級で介助員の仕事をしている。
教祖は、お道の教えを分かりやすい言葉で伝え、文字に記し、自らの行動を通じて教えてくださった。
そのひながたを胸に、誠真実の人になれるよう、子供たちと接する際にも、口だけではなく心と行動の伴った導き方を心がけている。
また、平日は仕事でお道の御用がなかなかつとめられないことから、「自分にできることはないか」と考え、教会の朝づとめ前のお社の掃除、調饌・献饌を、3年ほど前から日課としている。
教祖140年祭三年千日活動が始まるに当たり、あらためて、誠真実の人に近づけるよう意識して動きたい。
日参通じて心が変わった
新妻綾子さん(38歳・銚子港分教会ようぼく・茨城県神栖市)
2年ほど前から、教会日参を続けています。
きっかけは、中学生の娘の反抗期。何を言っても娘は話を聞こうとせず、関係はどんどん悪化し、つらい時期が続きました。そんななか、母の勧めで日参を始めたのです。
すると、自らの日々の通り方や心づかいを次第に振り返るように。これまで娘を変えようとばかりしていたことに気づき、常に感謝の心をもって、娘にも明るく前向きに接するように心がけました。すると、あれほど悩まされてきた娘の反抗期がぱったりと治まり、以前のように良好な関係になっていきました。
教祖はどんな中も、喜んでいそいそとお通りになったと聞かせていただきます。教祖140年祭に向けて、何事にも感謝の心を持ちながら、関わる人たちに喜んでもらえるような日々を通りたいと思います。