3年連続センバツ決定 出場校中最多26回目 – 天理高野球部
日本一を目指し、春の甲子園へ――。
3月18日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される第94回「選抜高校野球大会」。その出場32校を決める選考委員会が1月28日、オンラインで行われ、天理高校野球部の出場が決定した。
「繋」をスローガンに
吉報が届いたのは午後3時31分。天理高会議室に報道陣が参集するなか、電話が鳴った。
受話器を取った竹森博志校長は「推薦を頂きましたことに感謝を申し上げます。ありがたく、お受けいたします」と返答した。この瞬間、天理高野球部のセンバツ大会出場が決まった。
天理高のセンバツ出場は3年連続26回目。今大会の出場校中、最多出場となる。
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昨年のセンバツでは、準々決勝で強豪・仙台育英高校(宮城)を破って、24年ぶりのベスト4入りを果たした。
ところが、その後は「春季近畿地区高校野球大会」奈良県予選決勝で、智辯学園高校に1‐3で敗れて準優勝。続く「全国高校野球選手権大会」奈良大会でも、準決勝で高田商業高校に6‐7で惜敗し、夏の甲子園出場を逃した。
3年生の引退後、「繋」をスローガンに掲げ、戸井零士キャプテン(2年)のもと新チームが始動。「秋季近畿地区高校野球大会」奈良県予選で3位となり、近畿大会へ進んだ。
近畿大会では、滋賀学園高校との初戦を3‐2、市立和歌山高校との2回戦を5‐1で勝ち上がる。準決勝で同大会を制した大阪桐蔭高校に1‐9で敗れ、ベスト4となった。
これ以後、同部の部員たちはウエートトレーニングで体づくりに励むとともに、基礎練習に注力してきた。これからセンバツに向けて徐々に練習強度を上げていく意向だ。
センバツ大会出場決定の吉報を受け、中村良二監督(53歳)は「今年も出場させていただけることになり、大変ありがたい。今大会での天理高校野球部のプレーを通じて、多くの人に高校野球の素晴らしさをお伝えできるよう指導に努めたい」と話す。
戸井キャプテンは「応援してくださる方々に喜んでいただけるよう、大会ではチーム一丸となって練習の成果を発揮し、昨年よりも上位を目指したい」と意気込む。
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なお、本大会の組み合わせ抽選会は3月4日に行われる。