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何はともあれ、まずは「はい」と


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泉 裕一(義立分教会長・52歳 京都市右京区)

何はともあれ、まずは「はい」と素直に実行することを心に定めています。

亀岡大教会では立教184年に創立130周年を迎えるに当たり、そこに向かう日々の理づくりとして「毎日定時の『お願いづとめ』」と「毎日一件の『にをいがけ』」を掲げました。私どもの教会では時間を定めた「お願いづとめ」と、夕づとめ後の「神名流し」をいまも継続しています。神名流しでは、近くに住む教友から「拍子木の音が聞こえるたび、勇ませてもらっています」との声を頂き、喜んでいます。「こんばんは、ご苦労さまです」とあいさつを交わす人もあり、少しずつですが地域に浸透しているように感じます。

また、お道の御用に限らず、地域のことも断らないようにしています。

3年ほど前、教会の前で掃き掃除をしていたところ、見知らぬ年配の男性から突然、「民生委員をしてくれませんか」と依頼されました。大変困っておられる様子だったので、二つ返事で「いいですよ」と答えました。すると、その方は目を丸くして、「えっ、いいんですか?」とびっくりされています。私がきょとんとしていると、「行く先々で断られ続けまして……」と。民生委員の内容を知らずにお受けし、地域の重要な役回りであることに気づいたのは後のことでした。しかし、「これも種まき」と勇んで務めています。

大教会では、教祖140年祭に向かう三年千日の活動方針として、「ひながたをたどる三年千日、全力集中! こどもたちの笑顔のために!」を掲げ、具体的な目標を「初席140人、みんなで達成!」と定められました。仕切ってつとめる特別な旬に、子供という宝と道の子みんなの笑顔のために、との思いで、三年千日を全力集中して、親神様に受け取っていただける心づかいに切り替えるチャンスにしようという思いが込められていると感じます。

教祖130年祭の前年には「斯道会別席団参」の後押しもあり、大教会として1年間で49人の初席者のご守護を頂きました。ですから「初席百四十人」は、大きな夢を持って歩めばかなうものと信じます。

三年千日、「諭達第四号」を心の指針に、「どのような困難な道中も、親神様のお心のままに、心明るくお通り下された」教祖に、しっかりもたれて、ひながたを素直にたどり、まいた種が必ず芽生え、実を結ぶことを楽しみに、教祖140年祭を迎えたいと思います。