「日本一」へ再始動! – 天理大ラグビー部
一昨年、第57回「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」で初優勝を飾った天理大学ラグビー部。昨年は連覇の期待がかかるなか、「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」を3位で終え、大学選手権では4回戦で関東の強豪・明治大学に敗れた。
小松節夫監督(59歳)は、前年度の戦いについて「大学選手権の明治戦をはじめ、負けた試合はスクラムなどのフィジカルプレーで押し負けていた」と振り返る。
そのため、冬場はウエートトレーニングを重ねて体力強化に注力してきた。
4月、新入部員が42人加わり総勢155人となった新チームは、天理高校ラグビー部出身の照井悠一郎キャプテン(4年)と、理北分教会長子弟の堀田恒司副キャプテン(同)を中心に、「日本一」に向けて再始動した。
新チームには、高校日本代表候補に選ばれた大西一平選手(1年)、岡崎慶喜選手(同)、上ノ坊駿介選手(同)らが加入。上級生には、1年次から試合に出場してきたスタンドオフの筒口允之選手(2年)やウイングのナイバルワガトマシ選手(同)など、経験豊富な選手がそろう。
小松監督は「既存のメンバーには、昨年からの実力の底上げを期待している。新メンバーは、例年に比べて体格面で恵まれている」と話す。
チームは3月初旬から「対外試合に備えて早めの準備を」と、毎日の練習後に映像を用いたミーティングを開き、より実戦的かつ組織的な戦術を固めてきたほか、試合形式の練習を重点的に行っている。
小松監督は「キャプテンと副キャプテンを中心に、優勝を経験したメンバーたちによるチームづくりに期待している。これから始まる春のオープン戦で、選手それぞれの実力を見極めていきたい」と話す。
照井キャプテンは「チーム一手一つの天理らしいラグビーで勝ち抜き、再び日本一の栄冠を手にしたい」と語った。
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なお、5月中旬から7月初旬にかけて「関西大学リーグ春季トーナメント」が開催される。天理大の初戦は、関西大学と大阪体育大学の勝者と対戦する。