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人の子もわが子も同じ心で育んで 里親 – 互い立て合いたすけあい


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家族そろって食卓を囲む。“家庭の味”を知らずに育った里子も、次第に明るさを取り戻していく

厚生労働省によると、親の病気や離婚、虐待といった、さまざまな理由で親と離れて暮らす子供は、全国で約4万2千人に上る。そんな子供たちへの社会的養護の一つに、家庭の温もりの中で子供を養育する里親活動がある。

現在、全国の里親委託件数の約1割を、天理教里親連盟の里親たちが担っている。

里親が制度化されたのは昭和23年。その遥か以前から、天理教では寄る辺ない人々を教会などに受け入れ、親身に世話取りしてきた。里親活動も、そうした行いの一つ。信仰に基づき、人の子もわが子も同じ心で育み育てることを信条としている。

「里親と里子の間にはきっと、何か目に見えない深い縁があるはず」と話すのは、東京で20年にわたり里親をしている白熊繁一さん(天理教中千住分教会前会長)。新たに里子を受託する際には、目に見えない絆を見つめながら「おかえり」と迎えるという。

温かい信仰的環境の中で、里子は家族の一員として暮らす。そこは安心できる居場所であり、「いつでも帰れる場所」でもある。


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