障害のある子供がおぢばへ お楽しみ行事で仲間と交流 – 京都・甲京分教会
お楽しみ行事で仲間と交流
京都府・甲京分教会
京都市の甲京分教会は5月7、8の両日、「天理キャンプ」と銘打ち、重度の障害のある子供とその家族を伴っておぢばに帰参した。この団参は、肢体不自由児と当事者家族の”夫婦参加型”の交流イベントとして、辻真一会長(55歳)と治美夫人(52歳)が企画したもの。3年ぶり4回目の開催となる今回は、スタッフを含む49人が参加した。
辻会長は9年前、三男・道都君(11歳)が肢体不自由児の保育施設へ通っていたころ、障害のある子供を抱える家族との出会いから、自宅で介護に徹して外出することもままならない親子や兄弟が少なくないという現状を知った。
こうしたことから、7年前に同施設へ通う子供たちの父親から成る交流会「おやじの会」を結成。教会で会食の場を設けるなど、家族ぐるみで交流を続けるなか、保護者から「天理へ行ってみたい」と声が上がり、5年前に初めて団参を実施した。
コロナ禍のため中止を余儀なくされた昨年と一昨年には、オンライン上でお楽しみ行事を企画するなど、障害のある子供たちとその家族との交流を取り持ってきた。
教祖殿でおさづけ
当日、本部神殿に到着した一行は、スロープ昇降口から神殿西礼拝場へ。辻会長がお道の教えの一端を分かりやすく説明したうえで参拝した。教祖殿では、辻会長夫妻とスタッフを務めた教友3人が、子供たちにおさづけを取り次いだ。
この後、一行は甲賀詰所へ移動。昼食会に続いて、当日帰参できなかった4家族12人の参加者ともオンラインでつながり、お楽しみ行事としてビンゴ大会やダンスなどを行い、楽しいひと時を過ごした。
初回から参加している森本由記さん(48歳)は「同じ境遇で同じ悩みを抱えている家族と交流できることが、大きな励みになっている。娘もお楽しみ行事を楽しんでいた。これからも親子そろって参加したい」と笑顔を見せた。
辻会長は「3年ぶりに『天理キャンプ』を実施できたのは、詰所でお世話取りしてくださった方々をはじめ、おぢばの多くの教友、参加してくださった方々の協力のおかげ。これからも障害のある子供たちとその家族に寄り添って、教祖の温もりを届けていきたい」と語った。