愛娘を亡くした経験を胸に中高生に命の大切さ伝えて 池田かおりさん – ヒューマンてんり人
生かされているありがたさを一人でも多くの中高生に伝えたいと、警察庁が主催する「命の大切さを学ぶ教室」の講師として、福岡県内を中心に講演を行っている。
2016年12月に、四女・陽菜さん(当時6歳)を突然の交通事故で亡くした。悲しみに暮れるなか、陽菜さんが小学校で書いた文章を見ながら、そこに書かれていた「みんなの笑顔が見たい」という願いを、家族の心の指針にしようと決めた。
また、陽菜さんの7年間の人生を絵本にまとめて出版。この本が地元紙で取り上げられたことなどをきっかけに、講演依頼が届くようになり、昨年から「命の大切さを学ぶ教室」の講演講師となった。
講演では、絵本をスクリーンに映し出して朗読し、愛娘を突如失った経験から得た、さまざまな気づきを伝えている。
「運転者や歩行者一人ひとりが優しい心を持てば、交通事故や犯罪は減っていくと思う。『当たり前の日々は奇跡の連続』だからこそ、その素晴らしい毎日を大切に、周りの人と笑顔になれるように過ごしてもらえればうれしい」