関西リーグ全勝2年ぶりV – 天理大学バレーボール部男子
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天理大学バレーボール部男子は、5月19日に天理大学杣之内第1体育館で行われた「関西大学春季リーグ戦」最終戦で近畿大学と対戦。セットカウント3-0で勝利し、リーグ全勝で2年ぶり8回目の優勝に輝いた。
同部の選手は、ほかのチームよりも平均身長が低いことから、しっかりボールを拾って失点を減らす「守り勝つバレー」をコンセプトに始動。オフシーズンには、特にレシーブ練習に時間を割き、ブロックとレシーブの関係を密にするなど、チームの連携力を強めてきた。
楠本岳キャプテン(4年)は「例年に比べて、かなり堅い守備を整備できたので、そこから速いコンビネーションバレーを展開して点を取るチームを目指している」と話す。
チームの柱は、攻守に優れたオールラウンダーの楠本キャプテンと、エースアタッカーの酒井秀輔選手(同)だ。両選手は、1年時からリーグ戦出場を重ねている。
昨年は春季・秋季とも2位に終わった同部。優勝を誓って4月13日の春季リーグ開幕戦に臨むと、びわこ成蹊スポーツ大学を相手に3-0のストレート勝ちで好スタートを切った。
連勝を重ねるなか、5月6日の大阪産業大学戦では、正セッターの田岡悠瑠選手(2年)が体調不良に。緊急事態のなか、急遽スタメンとして出場した吉良怜央選手(同)が丁寧にボールを回すなど代役を務め、3-1で勝利した。
吉良選手の奮闘に、楠本キャプテンは「後半戦に向けて、チームの新しいパターンを見つけることができた」と手応えを感じている。
5月18日の立命館大学戦は、全勝チーム同士の、優勝を懸けた戦いとなった。相手チームの試合映像を何度も見返して、各選手への対応策を立てて臨んだ天理大学は、得意のコンビネーションバレーを遺憾なく発揮し、3-1で勝利した。
そして翌日のリーグ最終戦では、近畿大学相手に3-0のストレート勝ち。リーグ全勝優勝を果たした。
また、楠本キャプテンは「最優秀選手賞」を受賞した。
楠本キャプテンは「ボールのつなぎやレシーブなどで『守り勝つ』バレーを体現できた。これからもチームを強くするために、どんどん新しいことにチャレンジしていく。次の目標は、7月の『西日本バレーボール大学男子選手権大会(=西日本インカレ)』優勝。リーグ戦と違い、トーナメント戦では細かいミスが命取りになるので、しっかり修正していきたい」と話す。
浅川敏監督(47歳)は「今季のリーグ戦では、天理大学が簡単には負けない強いチームだと証明できた。リーグ戦での勝利を糧に、西日本インカレでも必ず優勝したい」と抱負を語る。
なお、西日本インカレは7月4日から広島市の広島県立総合体育館で行われる。