“旬の風”受け 勇み心を胸に 成人への歩み進める教友たち – 各地リポート 2回目の「ようぼく一斉活動日」
2024・6/12号を見る
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2回目の「ようぼく一斉活動日」が1、2の両日、国内外で実施された。ここでは、「ようぼく一斉活動日」への参加を通じて、それぞれが定めた三年千日の目標達成に向けて、さらに成人の歩みを進めていく決意を新たにした6人の教友の姿をリポートする。
教祖140年祭活動のイメージミュージック『旬の風』が流れる会場に、受付を済ませた教友たちが集まってくる。会場内では、開始時刻を前に、参加者が信仰談議に花を咲かせる。
おさづけの取り次ぎを意識したい
所属教会の教友と共に、兵庫教務支庁に設けられた会場へ赴いたのは森田憲子さん(70歳・琴緒分教会ようぼく・神戸市)。
36年前、息子の身上をご守護いただいたことを機に修養科を志願。以来、ご恩報じの思いで教会日参を続けた。さらに20年ほど前からは、布教実動を促す教会の呼びかけに応じて、約300枚のリーフレットを毎月配っている。
このたびの教祖140年祭へ向かう三年千日では、「困っている人に声をかけて教会につなごう」と、周囲の人たちに心を配ることを意識している。また、所属教会が年祭活動の一つとして始めた「こども食堂」などのスタッフも務める。
この日、プログラムの中で教会本部からのビデオメッセージを視聴し、おさづけを取り次ぐことの大切さをあらためて心に刻んだという森田さん。「これからは身近な人やにをいがけを通じて出会った人に、積極的におさづけを取り次ぎ、おたすけに力を尽くしたい」と語る。
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「今日を機に、身近なところからおさづけの取り次ぎを意識したいと思う」
そう話すのは、早川晃平さん(27歳・木更津分教会ようぼく・千葉県木更津市)。千葉教区君津支部の会場へ足を運んだ。
大学4年生のとき、おやさとふしん青年会ひのきしん隊に参加し、「隊員たちの他人を思いやる心や、ひたむきにひのきしんに励む姿に感銘を受けた」。その後は、人だすけにつながればとの思いから、地域のボランティア活動に取り組んできた。また2年前からは、親戚や地域の教友と共にJR木更津駅前で毎月ごみ拾いを続けている。
この日、早川さんは濱名善起支部長(52歳・君津分教会長)の閉会あいさつで聞いた「おさづけは、ようぼくなら誰でも取り次げる。ひながたをたどる大切な期間である三年千日に、各地で身近な人に取り次いでほしい」との話が心に響いたという。「これまで、おさづけを取り次ぐ機会が少なかったので、帰宅したら早速、身上を抱える妻に取り次がせてもらいたい。ひのきしんと併行して、身近なところからおたすけを意識し、教祖140年祭に向けて、人のためにひたむきに動きたい」と話した。
教祖の道具衆としての自覚を高め
信仰初代の荒井光博さん(69歳・生駒大教会教人・奈良県生駒市)は、2023年8月から大教会周辺での神名流しを毎日続けている。
10年ほど前、「強迫性障害」のある息子が、たすかりを願って生駒大教会へ駆け込んだことをきっかけに、家族そろって教会につながるように。その後、自身が「心筋梗塞」で倒れたときも、中川徳弘会長(61歳)のおたすけにより、鮮やかなご守護を頂いた。さらに、家族に身上・事情を見せられ、心を倒しそうになるたびに、教友たちの言葉に救われてきたと打ち明ける。「教祖に徐々にお引き寄せいただいてきたと実感している」
こうしたなか、「私たち家族のように、地域の人にも親神様の存在を知ってもらい、たすかりにつながってもらえたら」と、大教会周辺での神名流しを始めた。
今回の「ようぼく一斉活動日」への参加を通じて、「親神様・教祖のご守護に守られて今があることを実感した」と荒井さん。「最近、私や妻に再び身上を見せられ、喜べない日が続いていた。そんななか、今日も支部内の会長さん方から励ましの言葉を頂くうちに、ふと『もし、お道につながっていなかったら一人で悩んでいたかもしれない』と思い、どれだけ有り難い環境にいるかを再認識した」と笑みを浮かべる。
荒井さんは「親神様・教祖に守られ、導かれてきたご恩に報いることができるよう、これからも地域に神名を響かせたい」と意気込む。
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山口教区大島支部の会場である所属教会に夫婦で足を運んだ千歳憲司さん(52歳・由島分教会教人・山口県周防大島町)は、「諭達第四号」を拝読した際に、ある思いを抱いた。
長年、工務店で勤める千歳さん。建物の基礎工事などに従事するなか、「使い込んだ道具は、よく手に馴染んで使いやすい」と感じていた。「『諭達』の拝読を通じて、教祖の道具衆として教えを伝え広めることにしっかり体を使わせてもらいたいと、あらためて思った」と語る。
2022年11月、大教会の年祭活動として「毎日一人一枚のパンフレット配り」が打ち出されたことを受け、夫婦で毎月60枚のパンフレット配布を継続している。
千歳さんは「年祭当日に向け、教祖に使っていただきやすいようぼくの姿を目指してパンフレット配りを続ける中に、教祖の道具衆として少しでも成人させていただければ」と抱負を述べた。
教友同士勇ませ合って実動へ
福井教務支庁の会場では、会場別プログラムとして「下馬中央公園」での除草ひのきしんの時間が設けられた。黙々と汗を流す戸田慶子さん(78歳・北ノ莊分教会教人・福井市)は、「肝臓がん」を患う80代の男性教友Aさんのおたすけに通っている。
2023年11月、Aさんが末期の肝臓がんと診断され、余命半年と宣告されたことを知った戸田さんは、「教祖年祭の旬に、なんとか親神様・教祖にお働きいただきたい」と、おさづけの取り次ぎに病床へ足を運ぶようになった。
この日の「ようぼく一斉活動日」では、「親神様・教祖への感謝の思いと、今後もおたすけに力を尽くす決意を込めて、ひのきしんに取り組んだ」と戸田さん。「多くの教友とひのきしんに励むとともに、信仰体験を聞かせてもらい、勇み心をたくさん頂いた。これからもAさんのおたすけを続け、身近な人へのにをいがけにも努めたい」と話す。
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白砂宏晃さん(37歳・廣神分教会長後継者・神戸市)は、兵庫教務支庁の会場で会場別プログラムとして行われたひのきしんに精を出す。
現在、仕事をしながら教会の御用をつとめている白砂さん。年祭活動がスタートしてからは、これまで以上に真剣におつとめを勤め、積極的におさづけを取り次いできたという。
また「諭達第四号」の「家庭や職場など身近なところから、にをいがけを心掛けよう」との一節を受け、「困っている人への、こまやかな心づかいを意識している」と話す。
「ようぼく一斉活動日」への参加を通じて、白砂さんは「教友の皆さんと共にひのきしんに取り組んだことで、晴れやかな気持ちになり、年祭活動への勇み心が湧いた。教祖140年祭まで残り600日余り、ようぼくとして大きく成長できるよう、精いっぱい心の成人に努めていく」と決意を語った。