【AI音声対象記事】
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だん/\と心しづめてしやんする
すんだる水とかハりくるぞや
「おふでさき」二号26
アジサイ
早まる日の出に夏の気配を感じていたら、思い出したかのように梅雨入りです。近畿地方では昨年より3週間ほど遅れた一方、6~7月の雨量は平年並みと予測されていて、集中豪雨が気がかりです。
「雨も尊いご守護」と頭では分かっていても、天気予報に青い傘マークが並べば心配が先立ちます。小雨ならまだしも、本降りや豪雨ともなれば、徒歩や自転車では出かけづらく、予定の変更を迫られるケースも出てきます。
大なり小なり、私たちは目標と計画を定めることで前へ進んでいます。ところが、大雨が降るかのように、トラブルや身上・事情によって思い通りに事が運ばないとき、心はつい濁りがちになってしまいます。
そんなとき、土砂降りの雨に打たれ、傘を両手で必死に支えながらでは、心を静めることはできません。小さな軒下にたどり着いたとき、また少し小降りになってきたとき、ようやく落ち着いて思案する余裕が生まれるでしょう。
心を澄ますヒントは、いつも教祖のお言葉やご行動の中にあります。思えば多くの先人たちは、初めて聞く教えの理に感銘を受け、心を入れ替えることでご守護を頂かれました。教えに照らして「なるほど」と気づき、胸の内を掃除していくことが真にたすかる第一歩なのです。
さて、当分は雨模様です。たまにはゆっくりとお道のテキストに親しみつつ、雨音をBGMとして楽しむ余裕を持ちたいものです。
(大塚)