親里で得た“気づき”を胸に 教えの実践めざす生き方へ – リポート 修養科外国語クラス
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今年10月に第1000期の節目を迎える修養科(髙井久太郎主任)。第994期「英語クラス」「中国語クラス」「ネパール語クラス」(4~6月)には、8カ国・地域から23人の教友たちが志願し、3カ月間の”心の修養”に励んでいる。6月10日には、「中国語クラス」の修養科生11人が奈良公園(奈良市)での布教実修に赴いた。ここでは、台湾出身の3人の修養科生に、修養生活の中で得た”気づき”を取材した。
(6月25日記)
青空が広がったこの日、「中国語クラス」の修養科生11人は、奈良公園内の猿沢池周辺でごみ拾いのひのきしんに汗を流した。この後、外国人観光客に積極的に声をかけ、リーフレットを手渡した。
続いて、近鉄奈良駅まで神名流しを行い、駅前で「よろづよ八首」を声高らかに唱和した。
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勇んだ声で「よろづよ八首」を唱和していたのは、台湾出身の李建宏(リ ケンコウ)さん(31歳・長泰教会ようぼく)。神名流しの際、多くの外国人観光客から、珍しいものを見るようにカメラを向けられたことが印象的だったという。
「最初は少し気になったが、『もしかしたら、撮影された動画や写真がSNSなどで拡散され、にをいがけにつながるかもしれない』と思うと、次第に勇み心が湧いてきて、一層大きな声で歌った。言葉だけではなく、実動の姿から伝わる”にをい”があるかもしれないと気づくことができた」と話す。
修養期間中、肩の痛みに悩むクラスメートが、おさづけの取り次ぎを受けた翌日に痛みがすっきり治まるなど、おさづけによる数々のご守護を目の当たりにし、自らも声をかけて取り次がせていただこうと強く思ったという。以降、修養生活の中で可能な限りおさづけを取り次ぐことを心に決め、実行してきた。
李さんは「地元に戻っても、周囲の人たちに積極的におさづけを取り次がせていただきたい」と話す。
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「多くの人にリーフレットを受け取ってもらえて有り難かった」と感想を述べるのは、信仰初代の張雅貞(チャン ヤーツェン)さん(38歳・秋津高雄教会ようぼく・台湾)。昨年8月、自身にがんが見つかった際に、心配して駆けつけたギター教室の先生からにをいを掛けられ、教会へ足を運ぶようになった。
所属教会長夫妻から教えについて話を聞く中で、「この素晴らしい教えを、もっと広めたい」と考えた張さんは、会長に相談のうえ、パンフレットを自作して教友と共に配るなど、布教実動に努めてきた。こうしたなか、がんの症状はその後も悪化することなく、「大難を小難にご守護いただいている」という。
今回、クラスメートと共に大勢の人前で神名流しをしたことで、新たな布教実践にチャレンジする心構えができたと振り返る。
張さんは「教祖にお喜びいただけるようぼくの姿には、まだまだ遠い。これからは自信を持って神名を唱え、多くの人にお道の教えを伝えていきたい」と話した。
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クラスメートたちと共に、道行く人にリーフレットを手渡していたのは、高慎苓(コウ シンレイ)さん(29歳・東門分教会ようぼく・台湾)。クラスメートが観光客に笑顔で話しかける姿を見て、「たとえうまく話せなくても、まずは勇気を出して動くことが大切だと学んだ」という。
また、周囲の人にきつく当たってしまう自らの癖性分に悩んできた高さんは、修養生活の中で、担任の先生から聞いた「丸い口と丸い心で相手と接することが大切」との話が心に響いたと話す。
高さんは「温かい言葉と丸い心で寄り添うことを意識するうちに、相手の考えを素直に受け入れられるようになってきた。この3カ月で、以前よりも人に優しく接することができるようになったと思う。台湾に戻った後も、悩みを抱える周囲の人たちに温かい言葉と丸い心で寄り添っていければ」と抱負を語った。