年祭の旬 謹写で成人の歩みを進め – 『謹写 おふでさき』好評発売中
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道友社が刊行している『謹写 おふでさき』(全11回)の2巻目に当たる第三号が、6月26日に発売された。
これは、教祖140年祭に向かう三年千日の旬に、ようぼくが成人の歩みを進める一助として、「おふでさき」を印刷した「見本紙」に無地の和紙を重ねて墨書するもの。道友社では、来年12月下旬までに全11回の刊行を予定している。
本教の歴史において、「おふでさき」をはじめ教えを記した書が官憲の取り締まりの対象とされ、自由に触れることができない時代があった。こうしたなか、先人たちはこれらを密かに書き写して手元に置き、信仰の指針としてきた。
『謹写 おふでさき』は、「おふでさき」の謹写を通じて、お歌にこもる親神様・教祖の親心を求めるとともに、こうした先人の足跡にも思いを馳せ、成人の歩みを進める一助としての活用を促すもの。
今年4月には、同書の初回である第一号・第二号が発行。ここでは、謹写に取り組む利用者の声を紹介する。
私なりの実動として
瀬村美奈子さん
63歳・箸尾分教会教人・奈良県斑鳩町
これまで子育てなどで忙しく、過去の年祭活動中には、実動の一歩を踏み出すことができませんでした。
こうしたなか、ようやく子育ても一段落がついて、時間に余裕ができたこともあり、「年祭に向けて何かさせてもらいたい」と同書を購入しました。
筆まめだと自認する私は、一日の始まりに少しずつ謹写を進めています。神様の言葉を自らの筆でなぞるという営みはとても新鮮で、心を落ち着けて信仰の元一日を振り返ることができます。さらに、お歌の意味などの疑問点は、教理書で調べるようにしているので、自然とお歌の理解も深まります。
近い将来、自分の書いた「おふでさき」を和綴じ製本して、一つの形として残すのが楽しみです。
心安らぐひと時に
岡村真紀子さん
63歳・名愛分教会ようぼく・愛知県一宮市
年祭へ向かう三年千日の旬に、教えをもっと深めたいと思っていた矢先、『天理時報』を通じて同書の刊行を知りました。記事を読む中で、自分のペースで取り組める自由さが気に入り、購入しました。
家事や母親の介護などに追われる日々の中で、真っ白な和紙に無心で筆を走らせるひと時は気持ちが晴れ、心が安らぎ、あらためて教えのありがたさを実感します。
謹写を通じて、ようぼくとして日々を陽気に通れるよう、この旬に少しでも成人したいと思っています。
思召を嚙みしめて
富樫正一さん
61歳・柴山分教会教人・天理市
現在、立野堀信者詰所で事務を担当している。書類などを手書きする御用が多いことから、「『おふでさき』を学びながら字の練習にもなれば」と購入した。
謹写を通じて、7年前に一生歩けなくなるかもしれないという身上をご守護いただいた経験と、「おふでさき」に記された親神様の思いを重ね合わせ、身上や事情から親神様の思召を感じるには、教えを学び、ひながたに沿った通り方を心がけることが大切だと、あらためて気づかされた。
これからも「おふでさき」に込められた親神様の思召を嚙みしめながら、一文字一文字丁寧に書き写して教えを深めていきたい。
『謹写 おふでさき』は、道友社おやさと書店、東京支社、道友社Webストアで好評発売中です。
第一号・第二号は定価2,750円(税込)。第三号は定価2,860円(税込)。各号には、見本紙(現代仮名)、マス目入りの下敷き、清書用和紙(無地)、手引書(謹写の仕方・和綴じ製本の仕方など)が一つのセットとして入っています。