初夏の親里で演奏会 – 音楽トピックス2題
初夏の親里では、管内学生による音楽の演奏会が徐々に再開されている。天理高校弦楽部・OB会の第11回「ふれ愛ストリングス」が6月4日、天理高吹奏楽部の第39回「定期演奏会」が6月11、12の両日、それぞれ開かれた。管内高校生による各ステージの模様を紹介する。
家族で弦楽鑑賞3年ぶりに
第11回ふれ愛ストリングス 天理高弦楽部・OB会
天理高校弦楽部・OB会は6月4日、第11回「ふれ愛ストリングス――家族でふれあう弦楽器の調べ」を、3年ぶりに陽気ホールで開催。会場には225人の家族連れが詰めかけた。
同演奏会の趣旨は、親子で弦楽器の演奏を気軽に楽しんでもらおうというもの。
ステージはJ・シュトラウス2世作曲の『トリッチ・トラッチ・ポルカ』で幕開け。続いて、クラシックの名曲のほか、『アンパンマンのマーチ』や『ロマンスの神様』など、幅広い世代に馴染みのある曲が奏でられた。
また、演奏に合わせて弦楽部員がダンスを踊る場面もあり、明るい雰囲気で観客を楽しませた。
恒例の参加型企画「イントロ当てクイズ」では、人気アニメの主題歌などが披露され、会場は大いに盛り上がった。
伝統の天理サウンド響かせ
第39回定期演奏会 天理高吹奏楽部
天理高校吹奏楽部は6月11、12の両日、第39回「定期演奏会」を天理市民会館で開催、県内外から多くの吹奏楽ファンらが来場した。
両日とも同じプログラムで実施。第1部は、吹奏楽で長年親しまれている定番曲『フェスティーヴォ』(ヴァーツラフ・ネリベル作曲)で開幕。続いて今年のコンクール課題曲や、『ハンガリー狂詩曲第2番』(フランツ・リスト作曲)を演奏した。
第2部のスタートは『新・童謡オープニング』(岩井直溥編曲)。『春がきた』や『たき火』などの童謡14曲をメドレーで演奏した。また、1年生によるダンスなどのパフォーマンスで会場を盛り上げた。
武田直也キャプテン(3年)は「日ごろ演奏を聞いてくださる方々に『どう感じてもらいたいか』を一人ひとり考えて、一手一つの演奏をつくっている。これからも伝統の“天理サウンド”を届けられるよう、練習に力を入れていきたい」と話した。