立教187年8月月次祭 – 残暑厳しいなか
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教会本部の8月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。
大亮様は祭文の中で、陽気ぐらしを楽しみに、この世人間をお創めくだされ、長の年限、火水風をはじめ十全のご守護をもってお育てくださる親神様のご厚恩に御礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ、教会長、ようぼく一同は、日々ひながたを胸に心を治める努力を重ね、にをいがけ・おたすけに真心を尽くさせていただきます」と奏上された。
そのうえで、9月に設けられた「全教会布教推進月間」について、「すべての教会が布教実動を誓い合い、真にたすかるだめの御教えを世界の隅々まで伝え広めて、ただいまの時旬にふさわしく、成人の歩みを進めさせていただく決心でございます」と述べられた。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
強い日差しが照りつけ、残暑厳しい一日となった親里。時折、心地よい風が吹くなか、参拝者は心一つに「みかぐらうた」を唱和した。
おつとめの後、板倉望本部員が神殿講話に立った。
板倉本部員は冒頭、教祖の年祭は、陽気ぐらしの世の中に向けての歩みの節目という意味合いで勤められてきたとして、復元の徹底と心の成人が目指された教祖70年祭を経て、中山正善・二代真柱様が「陽気ぐらしの門出」と明示されたことを指摘。いまも同じ道を歩む中で、代が替われば、当時の熱い思いが失われ、陽気ぐらしへ向かっていることさえ忘れてしまうこともあり得るとして、「陽気ぐらし世界の実現という本来の目的をしっかりと確かめながら、間違いのない歩みを進めていく必要がある」と、折にふれて原点を確認することの大切さを強調した。
続いて、不安定な状態が続く国際情勢は、一れつ兄弟姉妹という真実を知らぬがゆえに起きている問題であり、世界という大家族における大節であるとして、「おふでさき」を引用。そのうえで、つとめの実行は、一れつ兄弟姉妹の中で真実の教えを知る私たちにしかできない役割であるとして、「一日も早い世界の治まりに向けて、引き続き、全教一手一つの真実の祈りをお願いしたい」と述べた。
さらに「おさしづ」には、教内外に大きな節を見せられた際に、道の兄弟姉妹が心をつなぎ合うことの大切さが示されていることを踏まえ、「この時旬に、私たちお道の者が兄弟姉妹の中の兄弟姉妹として、心をつなぎ合い、仲良くたすけ合う陽気ぐらしの生き方を実践し、世に映していこう」と呼びかけた。
最後に板倉本部員は、9月の「全教会布教推進月間」では全教の奮起が促されているとして、「先が見えず不安を抱え、心の闇路をさまよっている方々の手を取って、陽気ぐらしへと進むただ一条の道を共に歩ませていただこう」と語った。