パリ五輪閉幕 “天理アスリート”躍動
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世界のトップアスリートが熱戦を繰り広げたパリ2024オリンピックは、8月11日に閉幕した。天理高校OGの新添左季選手(28歳・土佐分教会ようぼく・自衛隊体育学校所属)が柔道競技混合団体で銀メダルを獲得したほか、馬術や新体操で“天理勢”が活躍。ここでは、世界の舞台で躍動した“天理アスリート”を紹介する。
初の五輪で混合団体 銀メダル獲得に貢献
柔道混合団体 新添左季選手
新添選手は柔道競技混合団体に出場し、日本代表の銀メダル獲得に貢献した。
初出場となった五輪。個人戦を7位で終えて落ち込んだが、「たくさんの人から温かいメッセージをもらった。その声援に応えるためにも『団体戦を頑張ろう!』と気合を入れ直した」。
混合団体では、準々決勝のセルビア戦に次鋒として登場。残り時間55秒、得意の「内股」で一本勝ちを収めた。
さらに、準決勝のドイツ戦では、個人戦で銀メダルを獲得したミリアム・ブトケライト選手と対戦。途中、新添選手が左ひじを負傷するアクシデントもあったが、気力を振り絞って相手に食らいつき、試合は「ゴールデンスコア(延長戦)」に突入。最後は「大外刈」で「技あり」を奪って勝利した。
決勝では「柔道大国」フランスと対戦。完全アウェーのなか3-4で敗れ、銀メダルとなった。
新添選手は、閉幕後の8月20日、真柱様とご面会。試合内容などをお伝えした。
新添選手は「個人戦では悔いが残ったが、その分、団体戦でチームに貢献したいという強い思いで戦うことができた。いろいろあったけれど、頑張ってきて良かったと思える大会だった」と話した。
“初老ジャパン” 団体初の銅メダル
総合馬術団体 北島隆三選手
イギリスの北島隆三選手(38歳・和道分教会ようぼく弘三さんの三男・乗馬クラブクレイン所属=写真)は、馬術競技総合馬術団体に出場。自ら〝初老ジャパン〟と名乗る平均年齢40歳超の日本人4人のベテランチームは、馬術競技として92年ぶりに、団体戦初となる銅メダルを獲得した。
リオデジャネイロと東京の両五輪に出場した北島選手。愛馬は、2019年からコンビを組む「セッカティンカ」。クロスカントリーを得意とする。
総合馬術競技の初日、5位スタートの日本は、クロスカントリーで好走を見せ、3位浮上。その後、セッカティンカが馬体検査をクリアできず、リザーブに交代したため順位を落としたが、最後の障害馬術で3位に再浮上し、銅メダルを獲得した。
北島選手は「この銅メダルは、普段からサポートしてくださっている会社や家族、多くの人たちの応援なしでは手に入れることができなかったもの。本当に感謝している」と語った。
ラオス初の新体操 五輪出場の快挙
新体操 プレワー・ミサト・ ピラパンデ選手
ラオス出身のプレワー・ミサト・ピラパンデ選手(国士舘大学1年・名古屋大教会ラオス布教所長ケマサ・ピラパンデさんの孫=写真)は、新体操競技個人総合に初出場した。
7歳で新体操を始め、現在は新体操の強豪・国士舘大に留学しているピラパンデ選手。ラオスの新体操選手として初めて五輪の舞台に立ち、堂々と演技を披露して24位となった。
ピラパンデ選手は「全力で演技できたことを誇りに思う。これからおぢばへ帰り、無事に大会を終えたことへの感謝を親神様にお伝えしたい」と話した。
(名古屋大・小野崎社友情報提供)