各地のあらきとうりよう 布教実動の先頭に立ち 第12回 青年会員のにをいがけ活動 – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを
2024・11/13号を見る
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教祖140年祭へ向かう三年千日の2年目を終えようとしている。各地では、青年会員があらきとうりようの使命を胸に、布教実動の先頭に立つ。ここでは、韓国へ渡り布教研修会を実施した青年会中津分会と、「千葉県一周ハイブリッドキャラバン隊」と銘打ち、にをいがけと地域貢献に取り組む千葉教区青年会の活動を紹介する。
韓国で布教研修会を実施
青年会中津分会
「よろづよ八首」を奉唱する青年会員の勇んだ声が、韓国の地に響く――。
9月27日午後5時すぎ、釜山広域市海雲台区のメーンストリートで、青年会中津分会(小畑直昭委員長)の会員と韓国の教友有志12人が神名流しを行った。
同分会は、27日から29日までの3日間、日本の会員が渡韓して金海市の伝道庁と釜山広域市の眞光教会(李承培会長)を訪れ、現地の会員や中津大教会(今村将文会長)につながる韓国在住の教友有志と共に布教実動する「韓国布教研修会」を実施した。これは、国境を越えた交流を深めることで、教祖140年祭へ向けて勇ませ合おうとするもの。
かねて、韓国の教友との交流の機会を模索していた同分会は、9月に実施された「全教会布教推進月間」を契機として、韓国での布教研修会を計画。海外訪問、布教研修会ともに初めての試みだったため、今村大教会長と、眞光教会の上級教会である田川分教会の吉田和夫会長と相談を重ねたうえ、事前研修を行うなどして準備を進めた。
27日午後1時、一行は伝道庁を訪問したのち眞光教会へ。同教会につながる会員や信者と交流し、午後5時から神名流しに向かった。
会員たちは、「よろづよ八首」を奉唱しながら、人通りの多い道を練り歩く。
一心に神名を唱える香山光さん(37歳・足立山分教会教人・天理市)は「『韓国で布教した中津大教会の先輩たちも、この街並みを見ながらにをいがけに励んだのだろうか』と思うと感慨深く、精いっぱい実動しようと思った。言葉は違えど、同じ志を持つ韓国の教友と共に、にをいがけができて感激した」と話した。
この後、韓国有数のリゾート地である海雲台海水浴場付近で路傍講演を行った。
小畑委員長(34歳・二豊分教会長・大分県中津市)は「韓国の会員と教友の皆さんが温かく迎え入れてくださって、とても有り難かった。今回の研修会を機に、今後も日韓の交流を深め、同じお道の仲間として、一手一つに教祖の教えを実践していきたい」と語った。
全支部で布教とひのきしんを
千葉教区青年会
10月19日午後、千葉県松戸市の江戸川河川敷沿いの住宅街で、千葉教区青年会(山本元一委員長)の会員たちが戸別訪問に取り組んでいた。
同会では年祭活動の一環として、各支部青年会が中心となり、支部の実情に合わせた布教実動と地域貢献活動を計画する「千葉県一周ハイブリッドキャラバン隊」を継続している。
コロナ禍以降、子供を持つ会員や女子青年などが千葉市の教務支庁に集い、一緒に昼食を取る「ランチde家族」を実施するなど、さまざまな活動を模索してきた同会。
こうしたなか、管内の青年会活動のさらなる活性化を図ろうと、来年2月に行われる教区青年会総会までに、「千葉県一周ハイブリッドキャラバン隊」を全支部で実施することを決めた。今年4月には銚海支部で第1回が行われ、会員ら5人が戸別訪問とごみ拾いに勤しんだ。
7回目の実施となったこの日。午後1時にJR松戸駅に集合した会員ら5人は、遙拝の後、戸別訪問をスタート。持参したチラシを手に、一軒ずつインターホンを押して回った。
この後、献血と駅周辺のごみ拾いを行った。
山本委員長(37歳・峽田分教会教人・千葉県流山市)は「初めて戸別訪問に挑戦した会員もいて、教区青年会の中で徐々に動きが出てきていると感じる。これからも、にをいがけ実動と、ひのきしんの心でつとめる地域貢献の“ハイブリッド型”の活動を通じて、教祖にお喜びいただく姿に近づけるよう、会員の成人のきっかけをつくっていきたい」と語った。