年祭活動は“いまが本番”各地で布教実動を続けて 第14回 定例のにをいがけ活動 – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを
2025・2/19号を見る
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年祭活動は三年千日が“本番”――。教祖140年祭へ向かう三年千日活動が3年目を迎えるなか、各地の教友たちは地域の仲間と共に、一手一つに布教実動に邁進している。ここでは、定例のにをいがけ活動を続ける、五つの支部の取り組みを紹介する。
拠点教会を毎月変えて
愛媛・西宇和支部
1日午前9時半、愛媛県八幡浜市の和之元分教会周辺では、愛媛教区西宇和支部(出水善紀支部長)の教友たちが戸別訪問に歩いていた。
20年以上前から「にをいがけ実動日」を毎月設けている同支部。実動の際には、管内19カ所の教会のうち一つを拠点教会として、教会周辺で路傍講演や戸別訪問に取り組んでいる。
また、毎年9月末の「全教一斉にをいがけデー」では、「にをいがけキャラバン」と銘打ち、神名流しや路傍講演、戸別訪問に加えて、地域に広く教えを伝えるために街宣車を活用するなど、活発な布教活動を展開している。
この日は、教友6人が約2時間にわたって、教会周辺で路傍講演や戸別訪問に励んだ。
伊住照生・同支部にをいがけ部長(46歳・八幡濱分教会長)は「支部として年祭活動を盛り上げるために、まずは教会長が率先して動くことを考え、活動拠点となる教会を毎月変えて実動している。管内の皆さんに少しでも勇み心を持ってもらえるよう、これからも活動を続けていきたい」と話す。
夜の都心で神名響かせ
東京・北多摩東部支部
冷たい夜風の吹く駅前に、教えを伝える教友たちの声が響く――。1日午後7時、東京都調布市の京王電鉄調布駅前では、東京教区北多摩東部支部(冨澤一誠支部長)の教友5人が路傍講演に勤しんでいた。
同支部では、20年前の教祖120年祭へ向かう三年千日のさなか、年祭活動として支部管内の駅前などで路傍講演や神名流しを始めた。年祭が勤め終えられてからも、支部の常時活動として継続している。
現在は、京王電鉄の調布、府中、小田急電鉄の狛江の三つの駅を拠点とし、実動場所を毎月変えながら布教活動に励んでいる。
また、支部の例会で周知しているほか、LINEグループや「教区・支部情報ねっと」を活用し、参加者を募っている。
この日、調布駅前に集まった教友たちは、駅周辺で「よろづよ八首」を奉唱したのち、「感謝、慎み、たすけあい」の横断幕を掲げて路傍講演。仕事帰りの会社員らに向け、親神様の身の内のご守護について説いた。
冨澤支部長(70歳・本薫分教会長)は「教祖140年祭へ向かうこの旬に、支部の教友たちが一手一つとなり、地域に教えを広げていけたら」と話す。
一手一つに勇ませ合って
大阪・阪南支部
1月28日午前9時半、大阪府藤井寺市の近鉄藤井寺駅前ロータリーでは、大阪教区阪南支部(阪倉重永支部長)の教友14人が路傍講演やリーフレット配りに取り組んでいた。
20年以上前から「支部にをいがけ日」を定め、街頭布教を中心に実動を続けている同支部。当初は月に一度の実動だったところを、11年前から毎月7日と28日の2回に増やし、それぞれ実施場所を変えて活動している。
この日参集した教友たちは、駅前で路傍講演に勤しんだ。普段は路傍講演に取り組む機会の少ない教友も、支部で用意した講演原稿を手に、道行く人に教えを語りかけた。
この後、市内を神名流し。最後に茶話会を持ち、信仰談議に花を咲かせた。
太田周・同支部布教部長(58歳・中黎分教会長)は「一人では実動への一歩が踏み出せないという人も、活動日に教友と勇ませ合うことで、一手一つににをいがけに歩く機会になっていると思う。これからも支部の教友たちと共に、教祖の御用に努めていきたい」と語る。
地域ごとに取り組み定め
千葉・安房支部
五つの組に分かれて布教実動の機会を設けている千葉教区安房支部(八木道明支部長)。
その一つ、千葉県鴨川市を活動拠点とする鴨川組は1日午前、同市内で戸別訪問を実施。パンフレットを手にした教会長らが、約2時間にわたり地域の住宅街を回った。
20年ほど前、同支部では組ごとに活動日を設け、ひのきしんやにをいがけなどの実動内容を定めて取り組むようになった。現在は、活動日前に「教区・支部情報ねっと」に予定を掲載するなどして、支部内の教友に参加を呼びかけている。
2月は、鴨川組のほか2組が実動。1日には、南房総市にある千倉組が同市内の住宅街で、10日には、館山組が館山市内で戸別訪問に歩いた。
能重慶和・同支部布教部長(52歳・鏡浦分教会長)は「これからも、にをいがけ・ひのきしんを精いっぱい続け、地域のつながりや信仰の輪を広げていきたい」と話した。
布教に歩くきっかけに
兵庫・尼崎北支部
1月27日午前10時、兵庫県尼崎市の園和公園に集合した兵庫教区尼崎北支部(谷上行夫支部長)の教友たちは、阪急電鉄園田駅に向けて神名流しを行っていた。約30分間、町中に陽気な歌声を響かせた。
教祖120年祭へ向かう三年千日の期間中、「支部にをいがけ活動」と銘打ち、毎月の布教実動をスタートさせた同支部。年祭後も月に一度、管内各所で実動を続けている。
年祭活動3年目の最初の活動日となるこの日は、少年会員2人を含む計8人が参加。神名流しに続いて、教会長らが駅前に立ち、路傍講演とリーフレット配りを行ったほか、戸別訪問に勤しんだ。
種池旬治・同支部布教部長(62歳・明園分教会長)は「『支部にをいがけ活動』をきっかけに、にをいがけに歩く人が一人でも増えてほしいと願いながら、活動を続けている。今後も、年祭活動がもっと盛り上がっていくよう、多くの教友たちに参加を呼びかけたい」と語った。