教祖140年祭活動3年目布教への勇み心を高めて – 直属教会・教区で「布教推進講習会」
2025・3/26号を見る
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教祖140年祭へ向かう年祭活動の“締めくくりの年”である今年、教会長をはじめ、ようぼく・信者が布教意欲を高めるための新
たな取り組みとして、「布教推進講習会」が直属教会や教区で3月から順次開催されている。
布教部(土佐剛直部長)が提唱する「布教推進講習会」は、年祭活動3年目に、それぞれの教会が布教への勇み心を高め、日々にをいがけに歩く人を増やすとともに、一人でも多くの人をおぢばにお連れする一助として実施されるもの。昨年、9月を「全教会布教推進月間――一手一つに世界たすけの歩みを進めよう」と銘打ち、活発な布教活動が展開されたことを踏まえ、今年もこの動きを継続させるべく、各地の教会で教会長が中心となり、さらに多くのようぼく・信者がにをいがけに取り組むことを目指している。
おぢば帰りの動きにつなげ 本保大教会
本保大教会(佐津川勤会長・東京都八王子市)は9日、同講習会を実施し、教会長夫妻やようぼく・信者ら77人が受講した。
教祖140年祭の三年千日の活動方針として「おつとめとひのきしん」を掲げ、お願いづとめやお礼づとめを勤めた際に記入する「おつとめカード」を作成したり、身近なところからのひのきしんを励行したりしてきた。昨年、活動方針に「自分にできるおたすけ」を加え、それぞれの持ち場・立場で実践できるおたすけに取り組むよう呼びかけてきた。
さらに、三年千日の期間中に、すべての部内教会を巡教し、年祭活動の意義や大教会の活動方針などを伝えることを徹底。昨年9月の「全教会布教推進月間」では、大教会布教部員などが部内教会を巡回し、全部内教会を活動拠点として布教実動に取り組んだ。
年祭活動3年目の今年は、おぢば帰りが推進されていることを受け、重点項目として「おぢばがえり」を掲げている。
佐津川守道・布教部長(62歳・共立分教会長)は、同講習会の開催に当たり、「にをいがけに対して苦手意識がある人は少なくないと思う。今回の講習会が、お道の信仰者は普段の生活の中で自分の心が相手に映ること、すなわち、日々にをいがけの意識を持つことが大切であると、あらためて気づくきっかけになればと思った。そして、大教会としておぢば帰りを推進するうえで、積極的な布教実動への後押しになれば」と話す。
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9日午後零時、同講習会がスタート。佐津川布教部長の開講あいさつに続き、「布教の家」東京寮寮長の菅谷隆宏・本部派遣講師(61歳・東橋分教会長)が講話に立った。
菅谷講師は、自身が路傍講演をする際や、天理教の教えについて問われたとき、元の親の存在とそのご守護によって生かされていること、人間は陽気ぐらしをすることが人生の目的であること、人救けたら我が身救かる教えであることの三つを伝えるよう心がけているとして、元を教えて世界一れつをたすけたいとの親神様の思召にお応えし、にをいがけ・おたすけに励むことが、親神様への一番のご恩返しだと思うと述べた。
また、人間は時に身上や事情に悩み苦しむが、どんな出来事が起きたとしても、私たちは教祖のひながたの道があるおかげで希望を持って歩めると指摘。いまの世の中の我さえ良くばの風潮の強まりは陽気ぐらしに背を向ける動きであり、それだけに私たちようぼくが力を発揮するときであると語った。
最後に、菅谷講師は、年祭活動の残された期間を、教祖の道具衆として一手一つに仕切っておたすけの実行に励み、一人でも多くの人がたすかるご守護を頂戴したいとして、「教祖の親心になんとしてもお応えさせていただき、お喜びいただきたい」と、講話を締めくくった。
この後、閉講のあいさつに立った佐津川会長は、昨年の「全教会布教推進月間」における大教会の動きを振り返り、「教祖年祭に向けて一人でも多くの人をおぢばへお連れできるよう、今年は『自分にできるにをいがけ』を意識していこう」と呼びかけた。
佐津川会長は「このたびの講習会を通じて頂いた〝布教熱〟を胸に、しばらく帰参できていない人や初帰参の人を積極的におぢばへお連れする動きにつなげていきたい。そのためにも、まずは教会長が率先して動くことを意識して、一手一つの実動の輪がさらに広がっていくよう働きかけていきたい」と話した。
下記から、「布教推進講習会」の様子の動画を視聴できます。