教祖の思召に心を合わせて教えの実践に励む教友たち – この旬に一歩成人 スペシャル
2025・5/21号を見る
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「ひのきしんデー」参加者の声
教祖140年祭活動は、いまが本番――。三年千日の3年目も4カ月余りが経過するなか、各地の教友たちは、教祖の思召に心を合わせて教えの実践に励み、少しでも成人した姿を目指そうと歩みを進めている。ここでは、本紙連載の「教祖140年祭 この旬に一歩成人」スペシャルとして、それぞれが定めた目標に向けて一生懸命に取り組む、「全教一斉ひのきしんデー」の参加者の声を紹介する。
大節を通じて人だすけへ
藤原徳道さん
40歳・南小田分教会ようぼく兵庫県姫路市
教祖140年祭活動の旬に、JR姫路駅前でのごみ拾いと所属教会周辺のにをいがけに努めるとともに、困った人を見かけたときに積極的に人だすけに動くよう意識している。
順風満帆な生活に転機が訪れたのは6年前。次女が死産するという大節を見せられた。
悲しみに暮れるなか、すがるような思いで、すぐにおぢばへ帰った。本部神殿でぬかずいたとき、不思議と心が落ち着き、「この節を生き節として、これから親神様・教祖に、さらにもたれさせていただこう」と思うことができた。
以後、心が前向きになり、自分にできる信仰実践に取り組むように。日常生活の中で困っている人がいたら声をかけるなど、人だすけに努めてきた。そして、このたびの三年千日では、駅前でのごみ拾いと、教会周辺での毎月のリーフレット配りを心に定めた。
残りの期間も、親神様・教祖にお喜びいただけるよう、精いっぱい励んでいきたい。
1000軒にパンフレットを
杉山桃子さん
35歳・錦岐分教会長後継者夫人・岐阜市
三年千日の期間、夫婦で1000軒にパンフレットを配ることを目標に掲げています。
5年前に結婚した後、「子宮頸がん」が見つかりました。「命が危ないかもしれない」という恐怖に襲われるなか、会長である義父は事あるごとに、「神様にもたれていれば大丈夫」と声をかけてくださいました。
その言葉を頼りに、神様に心をつなぐなか、手術を受け、3年前に長女を出産することができたのです。親神様にたすけていただいたことを身に染みて感じました。
この感謝の気持ちを多くの人に伝えたいと思い、2年前の4月から年祭活動としてパンフレット配りを始めました。また、大教会のひのきしんや支部活動にも夫婦で積極的に参加しています。
現在、おぢばにお連れしたいと考えている未信仰の友人がいます。今後も目標のパンフレット配布1000軒を目指すとともに、一人でも多くの人をおぢばへ誘いたいと思います。
“ちょっとしたこと”を心がけ
中野博元さん
75歳・北統分教会ようぼく・北海道旭川市
34年前、小学5年生の娘を交通事故で亡くした。深い悲しみを抱えるなか、所属教会の会長さんから「これからは腰を据えて信心を」と諭され、社会人になって以後、お道から少しずつ心が離れていたことを反省した。この節を機に、あらためて信仰を求めることを決意した。
その後、教会行事や「全教一斉ひのきしんデー」などに参加するようになり、教友の温もりにふれるうちに、少しずつ心が晴れていった。
教祖140年祭に向けて、「不足を口にしない」「バスで席を譲る」「トイレのスリッパを揃える」など、日々の中の“ちょっとしたこと”から教えを実践することを心がけている。また、仕事の合間を縫って、所属教会の「おつとめ練習会」に欠かさず参加している。
これからも夫婦そろって健康にお連れ通りいただいていることに感謝し、年祭が勤められる来年は夫婦そろっておぢばに帰りたい。
「私もおさづけを取り次ぎたい」と
塩野葉子さん
29歳・本芝野分教会ようぼく・天理市
2024年、「学生生徒修養会・大学の部」でカウンセラーを務めました。道の学生たちの世話取りを通じて「もっと教理を学びたい」との思いを強くし、修養科を志願。2025年4月から修養生活を送っています。
2週間を過ぎたころ、体調を崩した際、担任の先生やクラスメートが、おさづけを取り次いでくださいました。身上のたすかりを願って、真剣に祈ってくださったことに感激した私は、それ以来、「私も周囲に気を配り、率先しておさづけを取り次がせていただきたい」と思うようになったのです。
修了まで残り1カ月あまり、おぢばで心の修養に励み、この旬に一人でも多くの人のたすかりを願えるよう成人させていただきたいです。
夫婦そろって神様にもたれ
中村みどりさん
76歳・備北分教会ようぼく・広島市
このたびの年祭活動では、これまで家族に不思議なご守護を頂戴したことへの感謝の思いを胸に、近所の教会への日参を続けています。
未信仰の夫と結婚後、所属教会の月次祭には欠かさず参拝してきました。
そんななか、30年ほど前、私の身にがんが発覚。時を同じくして、夫にも心臓の疾患が見つかりました。幸い、二人とも早期発見だったため、大難を小難にお連れ通りいただくことができました。
夫は定年後、私と一緒に所属教会に参拝し、ひのきしんをするようになりました。以前から健康診断などでたびたび異常が見つかっていましたが、ひのきしんに励むようになってからは健康に過ごせています。ご守護への感謝の思いから、夫は「ひのきしんデー」などの行事にも参加してくれています。
幾度となく不思議なご守護を頂いたことを忘れることなく、お借りしている元気な体に感謝し、夫婦そろっておぢばや教会に心をつなぎ、神様にもたれて通らせていただきます。
母国で教えを伝えるために
石井 満さん
19歳・津伯竜教会ようぼく・天理市
天理教語学院おやさとふせこみ科で教えを学んでいる。
ブラジル・サンパウロの教会で生まれた。地元の高校を卒業後、日本語で教えを学び、さらに理解を深めたいとの思いから、天理教語学院への進学を決めた。
三年千日のさなかに親里で勉学に励むなか、日ごろからひのきしんに勤しむ教友を多く見かける。特に「ひのきしんデー」では、親里に在住する人たちが互いにたすけ合ってひのきしんに取り組む姿にふれ、私も見習わなければいけないとの思いを強くした。
将来、母国で教えを間違いなく伝えられるよう、この旬におぢばでしっかりと教えを身につけ、実践していきたい。
教会に心をつなぐことから
野木拓郎さん
66歳・名水分教会北水布教所長・茨城県那珂市
2024年2月、私どもの布教所を構えた父が「心筋梗塞」で出直した。父は母と共に熱心に道を通り、お道の御用に精力的に尽くしていた。
私は学生会活動に積極的に参加したものの、就職、結婚を経てからは、所属教会の月次祭にもほとんど足を運ばなくなっていた。
こうしたなか、父の出直し後、会長の後押しもあって、布教所長を継ぐことになった。正直なところ、戸惑いもあったが、父が生前、教会日参を心がけていたことを思い出し、教会から足が遠のいていたことを反省。そして、年祭の旬に「まずは教会に心をつなぐことから始めよう」と、仕事終わりなどに教会参拝を始めた。すると、忙しい生活の中でも、自然とお道とのつながりを意識できるようになった。
これからも少しずつ教えを学び、布教所長として成人の歩みを進めたい。