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3世代で名作再演 仮装大賞in万博 – 愛媛の池田さん一家


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親子孫の3世代で「仮装大賞」に出場した和子さん(右から二人目)と浩大さん(同三人目)

現在、開催中の「大阪・関西万博」は開幕以来、来場者数が600万人を突破するなど、国内外から注目を集めている。こうしたなか、5月6日にEXPOホール「シャインハット」で開かれた「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞グランドチャンピオン大会in万博」(日本テレビ系)に、池田泰理さん(63歳・愛灘分教会長・愛媛県宇和島市)一家が出演。18年前に優勝に輝いた作品を再演した。

1979年から続く長寿番組「全日本仮装大賞」。今回、大阪・関西万博開催に合わせて、過去放送された4,171作品の中から選ばれた総勢27チームによる初の「グランドチャンピオン大会」が催された。審査員には、日本人のほか、オーストラリアやアメリカなど7カ国の要人が名を連ねた。

今大会に出演した池田さん一家は、平成12年の第60回大会に初出場。以来、15回にわたり出場を重ね、第78回大会の出場作品「池に映る風景」で初の優勝に輝いた。同作品は、今年1月に放送された第100回大会で発表された「仮装大賞出場者が選ぶ名作BEST30」にも選ばれた。

今回、その実績が評価されて番組側から優勝作品の再演依頼を受けた池田さん一家。妻の和子さん(64歳)を中心に、長男の浩大さん(36歳)と孫4人でチームを再編成し、本番に向けて練習に励んできた。

18年ぶりの挑戦

「池に映る風景」は、井上陽水の『少年時代』をバックミュージックに、池のほとりにたたずむ少年のしぐさが水面に映る様子を体現したもの。

池に映る少年の役を演じたのは、学生時代に体操部に所属していた和子さん。水面を挟んで上下対称の動きを見せるには、足の甲だけでぶら下がるという難易度の高い技術を要する。18年ぶりの挑戦に当たり、「筋力の衰えで最初は逆さにぶら下がることもできなかったが、減量と筋力トレーニングを重ねて本番に臨んだ」と振り返る。

本番では、親子孫3世代による息の合った演技を披露。終了後、番組名物の得点パネルが次々と点灯し、見事満点を獲得した。なお同作品には、審査員による特別賞の一つ「ヨルダン賞」が贈られた。

和子さんは「演技終了後に感じた会場の高揚感に、少しでも人々に喜んでいただけたことへのうれしさで胸がいっぱいになった」と話した。


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